JNNプロジェクト“災害列島日本”

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2017年12月22日放送

新潟・糸魚川大火1年 現代版“声かけ”とは? 新型火災警報器の実力

 147棟が焼けた新潟県糸魚川市の大火から22日で1年です。現地では連動型火災警報器設置の取り組みが行われています。

 被災を免れた商店街の一角、老舗の菓子店に先月、新しい火災警報器がつけられました。煙を感知すると、けたたましく警報音が鳴りだします。鳴り響くのは、この建物だけではありません。

 異常を感知した店舗から3軒先。およそ20メートル先の、こちらの居酒屋でも店内で同様に警報器が連動して鳴っているのが確認できます。

 全国初の連動型火災警報器です。火元の警報器から無線が飛び、他の店や住宅に設置された警報器が連動して異常を知らせます。

 去年12月22日の糸魚川大火。火元のラーメン店の店主は鍋をかけたまま出かけ不在で、出火8分後に、隣の家の住民が気付いた時には、もう自力で火を消せないほどでした。

 もっと早く気付いていたら・・・、連動型警報器は大火を教訓にした消防庁のモデル事業で、全国36地区で実験されています。

 糸魚川市では飲食店を含む4軒を一つのグループとし、異常を感知すると、グループ内の全ての警報器が一斉に鳴ります。

 アーケード下にも同じ警報器が設置され、空き家から出火しても周りが気付いて通報し、消火や避難につなげる、いわば、現代版の「声掛け」なのです。

 11月のプロジェクト開始以降、視察も相次いでいます。

 住宅街でも住民のつながりが希薄になる中、「隣同士の声掛け」に代わる新たな火災警報器に期待がかかります。