JNNプロジェクト“災害列島日本”

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2017年9月14日放送

赤より危険!命を落とすおそれも 2種類の「紫」に気をつけろ!

 豪雨の際、「どの場所にどのくらいの危険が迫っているのか」がひと目で分かるようにと、危険度を「色」で示す情報提供を気象庁が始めています。「命に危険が及ぶおそれがある」状況を示す色として選ばれたのは「紫」です。

 黄色、赤、紫・・・、次々に変わる色は川の状態を示しています。気象庁が7月からホームページで情報提供を始めた「洪水警報の危険度分布」です。

 川についた色は3時間先までの雨量の予測をもとに、洪水災害が発生する危険度を示しています。危険度の高い色として、赤ではなく、2種類の「紫」を使っているのが特徴です。

 中小の河川で氾濫などが相次いだ九州北部豪雨。その危険度の高まりを、「洪水警報の危険度分布」はとらえていました。

 7月5日正午の福岡県朝倉市付近。わずかに1か所だけ注意を示す「黄色」が見えますが、この時点では大雨警報も洪水警報も発表されていません。時間が経つにつれて、警戒を示す「赤」が現われ、黄色も拡大。午後1時半、危険度が上から2番目の「薄い紫」が見え始めます。この頃、朝倉市には1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降っていました。そして、午後2時。危険度の最も高い「濃い紫」が現われます。急激な増水によって、川の姿が2時間で劇的に変化した様子が見てとれます。

 また、下流が黄色や赤でも、上流に紫色が現われた場合は危険が迫っていると考えられます。

 去年、台風10号による河川の氾濫などで大きな被害を受けた岩手県は、早速、「洪水警報の危険度分布」を災害対応に採り入れました。危険度分布の対象は、全国およそ2万もの河川。水位計の設置されていない中小の河川も含まれます。

 洪水災害の危険が迫っていることを伝えるため、気象庁が採用した2種類の「紫」。人々の背中を押し、避難行動を促す色となるでしょうか。