JNNプロジェクト“災害列島日本”

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2017年9月6日放送

豪雨災害からの再起 流木の猛威から町を守る「強い山づくり」

 大量の土砂や流木が町を襲う豪雨災害。7年前に濁流にのまれた富士山のふもとの町は、二度と土砂災害を起こさない取り組みをしています。キーワードは「強い山」です。

 富士山のふもとの町・静岡県小山町は、7年前、台風による集中豪雨で甚大な被害を受けました。荒れた山から出た大量の土砂と流木が、町を襲ったのです。災害を大きくした原因の1つが、富士山の火山灰です。

 日本列島には、火山灰などのもろい土壌が広く分布しています。静岡のほか、西日本の一帯が崩れやすい地質で、国が対策を進めています。しかし、林業の衰退で人が入らなくなった山は荒れるいっぽうです。

 山肌が荒れたことが災害をまねいたと気づいた住民たちは、土が流れないよう土のうなどでせきを作り補修を続けています。

 さらに、町は手入れが行き届いた山にするため、積極的に間伐し、切った木がお金になる仕組みを整えました。自動選別機の導入で、作業の負担を減らしつつ、質の良い木材を出荷。来年度からは、廃材を燃料とする発電所で電気を作って売り、間伐材を余すことなく活用する計画です。こうした取り組みが評価され、小山町は今年、国土をより強くした自治体として表彰されました。

 近年増えている豪雨災害に備え、山を強くする対策が急がれます。