【現場から、】西日本豪雨災害

【現場から、】2018年8月2日(木)

爆発と浸水、二重の被害に住民は

photo

岡山県の被災地には川からあふれ出した水でアルミ工場が爆発した現場があります。この爆発が私たちに問いかけている問題に迫りました。

岡山県総社市に大雨特別警報が出されていた先月6日午後11時半ごろ、その事故は起きました。増水した川の水で総社市下原のアルミ工場が浸水し、大規模な爆発が起きたのです。

周辺の住宅を高温のアルミの塊や工場の配管などが直撃し、爆風で割れたガラスなどで数十人がけがをしました。

「雷か地震だろうかと思った。そのぐらいのこと、ドーンいうたからな」(男性)
「死ぬかと思いました。地獄だったな」(女性)

豪雨で住宅などおよそ4600戸が浸水した倉敷市真備町です。すぐ隣の総社市にも水は流れ込みました。下原地区を空から見ると、ほかの地域とは全く異なる光景が広がっていました。屋根瓦は崩れ、ガラスは吹き飛んでいます。アルミ工場はほとんど鉄骨だけになり、周辺に構造物が折り重なっていました。

先月21日、工場側が住民に対する説明会を開きました。

「とっとと帰っていたんだろう、従業員が。帰ったとたんにドン。住民をどうするんだ、もし死者が出ていたらどうするんだ」(男性)
「大変申し訳ありません」(工場側)

実は工場の従業員は爆発の前に避難していました。しかし、下原地区には何も知らされていなかったといいます。爆発と浸水の二重の被害を受けた住民は、やりきれない思いを抱えています。

「爆発したから、もうあとは水が来ないで来ないでと拝んでいた。水が最後に来たから、(爆発と浸水)両方、2つ。1999年に建て、ちょうどローンが終わるところだった。つらいです」(女性)

警察は、高温のアルミの炉が浸水し、水蒸気爆発が起きたと考えられるとして、業務上過失傷害の疑いで調べています。
「殺されかけたんだぞ。けがだけじゃない、家だけじゃない」(女性)

説明会で工場側は、爆発による損害について補償する方針を示しました。
「誠心誠意をもって賠償したい」(工場側)

1か月近くが経ち、少しずつ復旧は進んでいますが、家に戻れるめどが立っていない住民がほとんどです。

「(Q.今、一番望まれることは?)もう、それはこの家が直ることやな」(男性)

豪雨がもたらした二重の被害です。ほかの地域でも起こりうる、こうした被害を防ぐには何が必要か。今回の災害は問いかけています。(8月2日11:43)

Copyright© Tokyo Broadcasting System Television, Inc./ Japan News Network