【現場から、】西日本豪雨災害

【現場から、】2018年7月22日(日)

押し寄せた水、子どもたちの心は

西日本を襲った豪雨災害。復旧作業が急がれる中で、見過ごしてはいけない問題があります。シリーズ「現場から、」。22日は子どもたちの心に起きている変化を見つめます。

小学3年の松尾真愛さん(8)と、妹の1年生・恵実さん(7)。夕食はこの日も、自宅の庭のテントの下です。一家は今、一日の多くを庭で過ごし、寝るときは2階に上がる生活を送っています。

あの日、自宅のある倉敷市真備町は水に浸かり、一家は2階に非難します。外を見ると水は2階の高さに迫り、台所では冷蔵庫が浮いていました。

「最悪のことは考えましたね」(父親の松尾勇さん)

ベランダで12時間、助けを待ちました。姉妹は震えていたと言います。それから2週間。父・勇さんは、友人の助けも借りて家の片づけを進めます。その頃、姉妹は、庭のソファで母・雅江さんにぴったりくっついていました。

特に妹の恵実さんは、雅江さんのそばを片時も離れません。服を掴んで、かまってほしいとせがみます。夜になってもやはり、2人は雅江さんの両脇に。立ち上がれば抱きついてきます。豪雨の夜以降、姉妹に起きた変化だと言います。

「私の後を離れないで、ずっとついてくる。私の顔が見えないと、ママ、ママと叫んで呼ぶ」(母親の松尾雅江さん)
「お姉ちゃん、少し話してごらん」(松尾勇さん)
「不安が大きいので、すぐ泣いてしまう」(松尾雅江さん)

朝、姉妹は小学校にある学習ルームへ。入り口で、泣き出してしまう子どももいます。いつもは2人も、親と離れるのを嫌がりますが、22日はすんなり教室に入っていきました。

「楽しい」(妹の恵実さん)
「言葉とか、書くのが好き」(姉の真愛さん)

「イライラしたり、涙が出たりしてこの場に入れない子もいる。子どもたちが話をしたら、受け止めて聞いてあげることが大事」(岡田小学校・宮廻和可子教諭)

娘たちにはあえて、今の厳しい状況を見ておいてほしいという両親。

「自分の町がどんなことになったか、周りの大人がどんなことをしているか、子どもなりに考えると思う」(松尾勇さん)

テント暮らしを続けながら、2人を見守っていくつもりです。(7月22日17:39)

Copyright© Tokyo Broadcasting System Television, Inc./ Japan News Network