現場から、海を殺すな プラスチック汚染

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3月23日放送

「地上の楽園」バリ島が危機に直面

インドネシア・バリ島の「地上の楽園」と呼ばれるほどの美しさを誇るビーチが、今、緊急事態に直面しているというのです。

「地上の楽園」ともうたわれるインドネシア・バリ島。その美しいビーチが、今・・・。

波が引いた後の海岸線には、大量のごみが残されています。そして、そのほとんどがプラスチックごみです。ビーチには、ストローやビニール袋など大量のプラスチックごみがあふれています。

ごみ問題は観光業にも影を落としています。

このクタビーチなどを対象に、バリ当局は「ごみ緊急事態宣言」を出しました。毎日700人もの清掃員とトラック25台、それに4台の重機まで投入して、ごみの撤去に当たっています。

イギリス人のダイバーが、バリ島の近海で撮影した海中の映像です。この大量のプラスチックごみ。一体どこからやってくるのか。専門家を訪ねました。

ヘンドラワン氏によりますと、毎年、モンスーンの季節になると、インド洋周辺の海域などからバリ海峡に集まったごみのうち30~50%が強風や海流に乗って、最終的にクタビーチに流れ着いているということです。

インドネシアにも問題があります。アメリカの研究チームの調査によりますと、インドネシアは、年間で最大130万トンのプラスチックごみが海に捨てられている世界ワースト2位の「海洋ごみ排出国」なのです。バリ島にあるごみ処理場です。まさに、山のように高々とごみが積み上げられています。

この最終ごみ廃棄場。東京ドーム7個分の面積があり、毎日1200トンものごみがただ集められているだけで、ごみ処理のインフラが整備されていないのです。少しでも事態を改善しようと、インドネシア政府は一部の都市でレジ袋の有料化の社会実験を実施しましたが、定着しないまま頓挫した形になっています。

そして、博士はこう訴えます。

プラスチックごみがむしばむ地上の楽園。状況は待ったなしです。

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