現場から、海を殺すな プラスチック汚染

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3月22日放送

微小ごみ・マイクロプラスチックの脅威

世界の海で今、深刻な問題となっているのが、ペットボトルなどから生じた「マイクロプラスチック」と呼ばれる、極めて小さなプラスチックごみです。これが、貝などを通じて、人の体に取り込まれているという実態があるといいます。私たちの健康に影響はあるのでしょうか。

海に漂うプラスチックごみが、多くの生物を傷つけ、命を奪っている今。世界で最も問題になっているのが「マイクロプラスチック」。海の中で砕け、5ミリ以下の粒になったものから肉眼では見えない極めて小さなものまであります。驚くことに、これが海からヒトの体に入っているというのです。一体、どのように?

「私の後ろにある黒い部分、岩ではなくて、全てムール貝です。今、このムール貝に異変が起きています」(豊島歩記者)

「ここのほとんどのムール貝の内部からマイクロプラスチックが見つかる」と語るのは、ベルギーのジャンセン博士。

ムール貝が飲み込んだマイクロプラスチック。博士の研究では、驚く場所にたまっていました。

たくさんの緑の光がマイクロプラスチック。問題は、私たち人間が、この細胞にたまったものまで食べているということです。シーフード愛好家なら1年で1万個が体内に入りますが、99%は体外に排出されるといいます。しかし、たまるものもあります。その数は・・・。

これは、30年食べ続ければ、最多で1800個のマイクロプラスチックが人体にたまる計算になります。では、ヒトの健康への影響は?

さらに、今回、ジャンセン博士は、私たちに世界初の研究結果を明かしました。問題は、私たちが食べる魚、そのエサになる「プランクトン」への影響です。

これは、顕微鏡の映像。小さな粒がマイクロプラスチックです。プランクトンが震える瞬間、エサと間違えてプラスチックを飲み込んでいるのです。その結果、自然界に近い環境で、プランクトンがマイクロプラスチックを飲み込む量が増えると、個体数が減少し、死滅することが世界で初めて明らかになったといいます。そこで起きることとは・・・。

数十年後、海の食物連鎖に影響が出て、私たちの食料である魚が減る可能性があると、博士は警告します。

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