現場から、海を殺すな プラスチック汚染

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3月21日放送

海鳥の胃からレジ袋、年間100万羽が犠牲

ペットボトル、レジ袋といった私たちにも身近なプラスチックが年間800万トンも海に流出し、深刻な汚染を引き起こしている問題をお伝えしていきます。初回は、「プラスチックごみ」のせいで年間100万羽が死ぬとも言われる海鳥の実態です。海で何が起きているのでしょうか?

中米コスタリカの海でアメリカの学生が見たある悲劇。ウミガメの鼻に何か詰まっています。

何度も試すのですが・・・。

弱り始めるカメ・・・、と、その時。鼻に入っていたのは長さおよそ15センチもの、プラスチックのストローでした。こうしたプラスチックごみが今、カメやイルカなど年間10万匹もの命を奪っています。

「たくさんの海鳥が飛んでいますけれども、実は今、世界各地でプラスチックごみを飲み込んだ海鳥が多数、発見されています」(豊島歩記者)

海鳥がプラスチックを飲み込んでいるというのです。それは驚くべき規模だと語るのはオランダのヴァン・フラネカー博士。

本当なのでしょうか?
フルマカモメの中から博士は1羽を無作為に選び、胃の中を見せてくれました。出てきた黒い塊を広げてみると、一体何でしょうか?

博士は言います。「これは我々が買い物で使うプラスチックの袋。それが海にあったのです」「これで海鳥が餓死している」と。

「海鳥の胃の中からは平均0.3グラムのプラスチックごみで出るそうなんですが、これを人間の胃の中に例えると、こちらの量になるそうです」(豊島歩記者)

プラスチックごみで胃に食べ物が入るスペースがなくなり、餓死する海鳥。こうした報告は世界各地から寄せられていて、その数は年間100万羽に上るとの試算もあります。

これは博士がハワイ諸島で「アホウドリ」の体内から採取したもの。歯ブラシに、ゴルフボール。私たちが捨てるプラスチックが世界で海の生物の命を奪っているのです。クラゲと間違え、袋を飲んだ地中海のカメが、同じくスコットランドのイルカが、そして、世界中の海鳥たちが・・・。

博士は、プラスチックごみがさらなる被害をもたらすと警告します。

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