【現場から、】なくせ!危険運転

topページへ
genba@best.tbs.co.jp
情報提供をお待ちしています

※TBS個人情報の取扱いについてはこちら

2018年6月7日 放送

悪質事故と「償い」 遺族は

幼い女の子2人が亡くなり、悪質な飲酒運転などを厳罰化するきっかけとなった19年前の事故。遺族の強い思いがこめられた「償い」の形とは?

幼い姉妹の遺影。2人の命が奪われたのは19年前。両親はずっと一緒にいたいと、納骨をせずにいます。

当時3歳だった奏子ちゃんと1歳だった周子ちゃん。1999年11月。東名高速で飲酒運転のトラックが一家4人の乗った車に追突。車は炎上し、幼い2人が亡くなりました。当時の法律では、業務上過失致死傷罪しか問えず判決は懲役4年。あまりにも軽いと両親が訴え、危険運転致死傷罪の創設につながりました。

その一方、事故を起こした運転手らからの賠償金の支払いは、事故から16年がたった2015年にようやく開始。実は、そこにも両親の井上保孝さん・郁美さん夫妻の強い思いがありました。

「いつまでも忘れないと。奏子、周子のことを忘れないでほしい」(井上保孝さん)

井上さん夫妻は、2人が生きていればそれぞれ18歳になる年から、毎年命日に一定額の支払いをしてほしいと民事訴訟を起こし、1人あたり毎年270万円の賠償が認められたのです。

「(娘が)本来だったら18歳・19歳になっていたことを、思い起こすきっかけになってほしい」(井上郁美さん)

井上さん夫妻は2年前、仕事の都合でオーストラリアに転居。事故の後、4人の子どもに恵まれました。運転手の妻からは、ずっと月命日の度にお供えの菓子が届いていました。しかし、運転手本人は、14年前、出所直後に一度、謝罪に訪れただけでした。

井上さん夫妻は、転居する直前、思い切って運転手に会いに行きました。

「『お酒は飲んでいませんか?』と聞いたら、『飲んでいません』と言っていましたので、ちょっと救われた気持ちになりました」(井上保孝さん)

事故当時、アルコール依存症の状態だった運転手が、酒をやめ、むしろ元気そうになっていました。娘のことを思うと、複雑な気持ちも起きたと言います。

「70代半ばになっても、まだ、結構健康そうに見えて、夫婦でひっそりと生活をしているのを見て、ああ・・・、やっぱりうらやましいなって思いました」(井上郁美さん)

井上さん夫妻は、受け取った賠償金を同じような交通事故で苦しむ遺族などに寄付しています。


「危険運転」について、皆さまからの情報提供をお待ちしています。

お送り頂いた情報について、折り返しこちらから詳細をお伺いすることがあります。
情報をお寄せいただく際には、差し支えなければご連絡をお知らせいただけると幸いです。
よろしくお願い致します。


TBS個人情報の取扱いについてはこちら