【現場から、】なくせ!危険運転

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2017年12月26日 放送

北海道・飲酒暴走死亡事故、遺族からの訴え

今年6月に起きた東名高速での夫婦死亡事故では、危険運転致死傷罪を適用する上でのハードルの高さが1つ大きな議論となりましたが、先月、北海道で起きた事故でも、これと全く同じ問題が起きていました。遺族からの訴えです。

柔らかな笑みをたたえる森口修平さん(19)。事故から12月27日で1か月。命を救う看護師になりたいという若者の夢は、一瞬で奪われました。

「時間がたてばたつほど、悔しくて悲しくて」(森口さんの母親)

先月27日の夜、北海道登別市で、青信号の横断歩道を渡っていた森口さんは、猛スピードの車にはねられました。50メートルはね飛ばされ、頭蓋骨が砕けていました。

「死んだ顔を見たときは、びっくりした顔をしていた・・・。厳罰を望みますね」(森口さんの父親)

ビールをジョッキで数杯飲んだ後、運転した藤森雄三被告(39)からは基準値のおよそ3倍のアルコールが検出されました。さらに、前の車が遅いという理由から無理な追い越しをしたということです。

藤森被告は別の車とトラブルになり、およそ4キロにわたってカーチェイスを繰り広げます。そのとき、相手の車と接触事故を起こし、スピードを上げて逃げる途中、森口さんをはねました。逮捕当初、「同乗者に信号が赤だと言われ、気づいたときにはぶつかっていた」と話していたということです。

警察は、過失運転致死、つまり、ついうっかり起こしてしまった事故として送検しました。

「私は殺人だと思う。これが危険(運転)ではなかったら、何を危険(運転)と言うのか」(森口さんの母親)

なぜ危険運転罪が適用されないのか。法律ができた当初からの課題が、そのまま残されていると専門家はいいます。

「飲酒の場合は、相当酔っていると、検察庁が立証しないといけない。赤信号無視は故意の認定ができるかどうかに尽きる。こうなったら必ず(危険運転に)なるという条件が(法律で)決まっているわけではない」(交通事故問題に詳しい青野渉弁護士)

遺族が厳罰を求める中、今月20日、札幌地検は藤森被告を危険運転致死罪で起訴しました。

現場のかなり前から信号を認識できたこと、時速90キロ以上で走り、現場にブレーキの痕がないこと、それに、目撃証言などから、わざと信号を無視したと判断したのです。

「(刑罰は)修平が失ったものに比べれば微々たるもの。償いをしてほしい。それでも修平は帰ってこない」(森口さんの母親)

依然として、立件には高い壁が残っている危険運転。残された家族が苦しまないようにする法整備が必要とされています。


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