【現場から、】なくせ!危険運転

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2017年12月14日 放送

イギリス警察の「スパルタン作戦」とは

今回は、イギリスの警察が始めた「危険運転」摘発のための新たな捜査手法です。その名も「スパルタン作戦」。一体どんなものなのでしょうか?

今年6月に起きた東名高速の夫婦死亡事故では、石橋和歩被告(25)が夫婦のワゴン車を追い越し前に出たうえで、スピードを落とし、接近する危険な行為を4回にわたって繰り返していたことが明らかになりました。

警察はカーナビの記録の解析のほか、ドライブレコーダーの映像を集めていましたが、海外でもこうした最新技術が交通捜査の現場を大きく変えようとしています。

イギリスの高速道路で撮影された映像です。左側から割り込んだ車が突然、ブレーキを踏みます。東名事故の石橋被告の行為にもよく似た危険な行為です。

イギリスでも今、ドライブレコーダーが急速に普及しています。こうした映像を捜査に生かそうと、ヨークシャー地方の警察が去年から始めたのが「スパルタン作戦」という新たな取り組みです。

ノース・ヨークシャー警察のホームページですが、危険な運転を目撃した時間や場所、そして映像を専用フォームを通じて簡単に投稿することができます。

一般のドライバーが撮影した危険な運転の動画を警察のホームページを通じて投稿してもらい、その映像を基に摘発を進めるというものです。古代ギリシャの都市国家「スパルタ」の戦士の盾にちなんで、スパルタン作戦。善良なドライバーを盾のように守るという意味です。この取り組みによる摘発第1号となったのが、こちらの映像です。

「この車のドライバーは車載カメラを持っていて、『本当に恐ろしい光景を目撃した』と、我々にこの映像を送ってきてくれた」(ノース・ヨークシャー警察のバーフ警部)

片側1車線の道路。右折レーンが出てきて交差点を通り過ぎる、ちょうどそのとき、突然、右側から猛スピードの車が・・・。交差点の向こうには右折を待つ車もいたのに、その右側から・・・。もし、対向車がきていたら大事故になったかもしれません。警察は映像を基に運転手を特定、運転手は執行猶予付きの禁錮刑のほか、罰金と無給労働。20か月の免許停止となりました。

「かつては、個々の事件を起訴するのはとても難しかった。人の証言だけが根拠なので。車載カメラの普及で証拠が収集できるようになった」(バーフ警部)

ノース・ヨークシャー警察にはこれまでにおよそ3000件の情報が寄せられ、このうち100件近くを立件したということで、担当者は効果は大きいとしています。

危険運転の問題に詳しい専門家は、イギリスは社会全体として危険な運転行為への問題意識が高く、日本にとっても参考になる部分は多いと指摘します。

「イギリスのように全体に悪質無謀な危険運転をする人は重大な犯罪だという意識を高めていくことは必要なこと」(同志社大学法学部・川本哲郎教授)


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