【現場から、】なくせ!危険運転

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2017年12月12日 放送

捜査の決め手は「カーナビ解析」

テクノロジーの進歩が、いま交通捜査の現場を大きく変えようとしています。今年6月に起きた東名高速の夫婦死亡事故、捜査の決め手は「カーナビ記録の解析」だったことが分かりました。

こちらの映像では黒色の車が前の車をあおっている様子がわかります。その後、黒色の車を運転していた男性は、あおっていた車の運転席に向かい、窓ガラスを叩く様子まで鮮明に映し出されています。

ドライブレコーダーの普及によって、これまでは、当事者同士で言った言わないの争いになったり、目撃者の証言に頼るしかなかった交通トラブルの多くが、明かな映像の証拠として残るようになってきました。そして、今年6月に起きた東名高速の夫婦死亡事故では、別の最新技術が捜査の決め手となりました。

東名高速の夫婦死亡事故。警察は、4か月にわたる捜査の末に、石橋和歩被告を逮捕しました。警察は、生き残った3人の娘の証言などから、石橋被告が夫婦のワゴン車を追い越し車線に無理やり停車させたとみて、捜査を続け、現場付近を走行した車のドライブレコーダーの映像も集めましたが、捜査の最大の決め手となったのは、「カーナビの記録」だったことが、捜査関係者への取材でわかりました。

警察が石橋被告の車の「カーナビの記録」を詳細に解析した結果、石橋被告が夫婦のワゴン車を追い越し、車線変更して前に出た上で、スピードを落としてワゴン車に接近する行為を4回にわたって繰り返していたことが判明しました。4回目に車線変更したときのスピードは、時速およそ63キロだったことまで分析できたということです。

夫婦のワゴン車は、衝突を避けるために石橋被告の車が接近する度に車線変更をしていましたが、最後には、追い越し車線に停車せざるを得なくなりました。

カーナビにも使われているGPS技術の進歩について、専門家はこう話します。

Q.(カーナビのGPSは)数メートルの単位で分かる?
「わかります。2~3メートルくらい」(東京海洋大学学術研究院・久保信明准教授)

久保准教授は、今のカーナビは1秒ごとに位置が記録されていると話します。

「車線変更したかどうかもGPSは3次元で自分の行く方向を出すので、どっちに行ったかというのも、ほぼ完璧に分かります」(東京海洋大学学術研究院・久保信明准教授)

交通上のトラブルは、これまで 明確な証拠が残りにくく、警察が摘発するには「現行犯」、つまり、警察官が“現認”することが求められてきました。

実際、“あおり運転”など適切な車間距離をとらなかったことで摘発されたケースは、去年1年間で7625件ありますが、そのほとんどが、警察官の“現認”によるものでした。

交通問題に詳しい弁護士は、最新技術の進歩が交通捜査の在り方を大きく変える可能性があると話します。

「人間の目撃者の証言だけでなくて、映像という“見える化”されたものがあれば、あおり運転等をしていないと言っていたとしても、映像であおり運転をしている行為が写っていれば動かしがたい証拠になりますから」(交通事故を専門に扱う加茂隆康弁護士)

警察庁の担当者も「ドライブレコーダーの普及やカーナビの技術の進歩が現認されていない“あおり運転”の立証などに役立っていく可能性がある」としています。


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