今週の一筆
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02月08日の放送

今年は「モバイル市場のビッグバン元年」

佐藤ゆかり 総務副大臣

対談を終えて

 今回のゲストは、総務副大臣兼内閣府担当大臣(情報通信・放送・郵政・マイナンバー担当)の佐藤ゆかりさん。常々「今年は『モバイル市場のビッグバン元年』」とおっしゃっているので、今回はその話を。

 「80年代〜90年代にかけて、アナログ方式の携帯電話がデジタル化され、メールができるようになり、徐々に進化して今やスマホ。これが第4世代の移動通信システムです。スマホ自体も進化して、動画や編集もできるようになったなど、いわば小さなパソコンのようになっています。ところがその次の第5世代移動通信システム(5G)導入時代になると、できることが、ガラッと変わる、そしてそれを活用することによって社会全体の大きな変化が期待できるのです。だからビッグバン元年!」

 なぜ5G導入? 「5Gの特徴は●超高速●大容量●多数同時接続、そして●超低遅延なんです。スピードは4Gの100倍くらいだし、大容量のものを多数同時につないで情報を送ることができるようになる。1平方キロあたり1000万くらい機器をつなげます。ですから、家電・車など身の回りのものやサービスをつなぐIoTや、遠隔地にいても介護ロボット等の操作がスムーズに行えるためには欠かせない技術です。重要なのは超低遅延。時間の遅れなくリアルタイムでつなぐ技術。例えば過疎地で医師が不在で、手術ができない。そんなときに遠隔操作で診察や手術をする。その場合、一瞬の遅れでマイナスが出てくるのを防ぐ。また例えば、自動走行自動車の縦列走行。前の車が急ブレーキを踏んだら、その情報を一瞬の遅れもなく後続車に伝えられなければ追突してしまいます。だから超低遅延の特性はとても重要なんです」

 で、どんな風に変わる? 「先ほどの遠隔医療や介護もそうですし、例えば、今年はラグビーワールドカップが始まりますが、地方にいても4K・8Kの高精細な画像で立体的に見られるようになれば、その場の観客と同じように楽しめる。大量の情報を送ることができる5Gだから可能になります。医療と手を組んだ試みもあります。徘徊のお年寄りの方の動向を遠隔から24時間ウオッチする。人手不足ですから、これは役に立つと思います。そして、オンデマンドバス。バス停で待つのではなく、あらかじめ乗りたい場所と行き先をスマホで伝えておく。そうするとAIが渋滞場所などを避けて、その人にとって最適な乗り場所を教えてくれる。さらには、病院に行くときは『今は混んでますから、もう20分遅く家を出てください』と連絡を受ければ病院での待ち時間も減るし、病院も空く。5GでAIが解析するビッグデータを送れるようになります。地方も元気になりますよ!」

 本当に5Gで生活が変わりますね! ただ費用がかかりますね。「ただ、日本は国策で光ファイバーの敷設を全国的に進めてきました。4Gもすでにつながっています。何もないところから5Gのために設備投資をするというわけではありません」

 でもセキュリティーが心配では? 「確かに日本はもう毎日、サイバー攻撃を受けています。個人情報の保護等については、価値観を共有する国と情報の共有の扱い方とか、どこにサーバーを置いてどう保護するか等、今、協議しています。6月のG20の前につくば市で「貿易デジタル経済大臣会合」を開きます。米中の技術覇権争いが言われていますが、IoT、AI、5G、皆、経済に密接な関係があります。だからG20議長国としてある程度のガイドラインを作るべく、今一生懸命やっています」

 AIやIoTの現場をみなければ仕事にならないので視察であちこちを飛び回っていらっしゃる佐藤さん、時間があったら何をやりたいか伺ってみたら「そうねえ、スポーツ、せめてランニングをしたいなあ! 元陸上部だし、中・高・大学とサッカーやってたのよ!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:2月8日(金)23:00/2月9日(土)9:30/2月10日(日)0:30