今回のゲストは民主党の石井登志郎さん。まずは審議入りした消費税増税法案問題から。
「私も一体改革特別委に入りました。正直、様々な問題があります。でも決まったことだから、継続や廃案でなく、修正があったとしても末席ながら通すようにがんばりますよ」「地元も、賛成、反対いろいろです。でも、例えば『マニフェストに書いてない!』と言われたら『確かにマニフェストは大風呂敷の広げすぎだったけど、でも、現実に対応するためには必要なことなんです』と、国の財政状況、自然増の社会保障費等々を説明して説得してますよ。やるべきなのは、野党との闘いではなく現実との闘いです!」
原発問題も同じことだと言う。「3.11以降、価値観がかわったのは当然です。原発ゼロの世界は素晴らしいことです。しかし、それで現実がまわるんでしょうか。それから原発推進のために、絶対安全と国も東電もPRしてきたおかげでリスクがあることが伏せられてきた。この世に絶対安全なものなんてないですよ。そのリスクをどれだけ下げられるか。どこまでなら安心感がでてくるのか、それを国民と共有することが大事なんです」
東電の新事業計画にも言いたいことが沢山あるが、でも決めたことはやってもらわなくては、とも。
「でもこれが再稼働の条件では絶対無いです」
「使用済み核燃料に関する小委員会」事務局長として提言をまとめたのだが、この問題を抜きにして原発の安全・安心は考えられないと言う。「原発を停止したところで使用済み核燃料は残っているんですから。再処理を続けるかどうかは2030〜50年に原発をどうするかによって、リサイクル無しでその分だけ買うというのもありですし、一方、保管をどうするか、という難しい問題もありますし。とにかく、国のエネルギー政策をまずきちんとしなければ。そして、見直しには国会(国民の代弁者)の声が反映できる仕組みを必ずいれなければいけませんよね」
一票の格差問題は、定数削減と選挙制度と一緒にセットで解決しなければ、ということで膠着状態だが、石井さんにはこれにも異論を述べる。
「実は、この1月に樽床座長私案の元になるような案を樽床さんに出しました。でも、一票の格差は憲法・法律違反、他の2つはそうではない。しかも、定数削減は行革問題になっている。本来は法律違反の一次方程式を先に解いておいて、それから順次やっていくべきなんです。今年の2月を過ぎたら違法状態になるとわかっていたのですから、もっと早くやっておくべきでしたよ。議会人として恥ずかしい!」
ネット選挙解禁は? と最後に聞いたら、「鳩山内閣の時にもう少しでできそうだったのに残念です。でも反対はお年寄りの議員、といわれていますけど、それはウソ。批判されるのが嫌な人が強硬に反対しています。議員サイドで考えるのではなく、有権者が知りたいことを知るためにも必要なんですけどね。衆院選の前までに絶対通しますよ!」
時間があったらやりたいことは? と聞いたら、「畑仕事!」とすぐ帰ってきた。
「白洲次郎さんの生き方っていいよな、と思うんです。食い物を作るのも魅力ですけど、大地にまみれて生命を直接感じる・・・プランターでトマトくらいしか作ったことないですけど、隣の畑のおじいさん見てて、ああなりたいよな、って思うんです」
兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。
アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「みのもんたの朝ズバッ!」(TBSテレビ) コメンテーターや「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。