今週の一筆
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02月01日の放送

行政サービスはテクノロジーでヒト起点に!

自民党 小林史明 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、前総務大臣政務官・自民党行革推進本部事務局長の小林史明さん。暮れに日本記者クラブ「平成とは」シリーズで、若手議員4人(小泉進次郎さんほか)が会見、その時の小林さんの発言は「平成とは、政策決定が、テクノロジーの進化と生活の変化に追いついて行けなかった時代。その顕著な例が、電波・通信・放送、そして水産のエリア」と定義。そして「今後はヒト起点のサービスを」とのことだったので、今回はその話を。

 「インターネットが商用化され、一般的なパソコン等で使えるようになったのが平成元年。インターネット文明の開化です。それでいろんな変化が起こったのですが、それに追いついて行けていないんです。我々若手が、人生100年時代、もっと大きな構造変化を考えて政策を作ろうと考えたときの基本は、●人口減少、●人生100年時代、●圧倒的なテクノロジーの発達の3つです。これに積極的に対応して、マイナス面をチャンスに変えるにはどうしたら良いのだろうか? 私の政治の原点は、テクノロジーにフォーカスして構造を変え、変化に対応していくことです。だから電波・通信・放送なんです。電波は見えませんが、情報を運ぶの大切なインフラ。たとえて言えば、幅に限りのある道路みたいなものです。それをたくさんの利用者にどう分けるか。技術の進歩で幅(帯域)を圧縮したり、整理することによってさらに効率的に多くの利用ができるんです。TVのアナログがデジタルになって(放送・通信事業の)参入者が増えたり、防衛省が持っている民間で使いやすい電波帯域を開放することなどで、楽天が参入できて新たな携帯市場ができたり、大きな変化が起こっています。そして、それらを利用する時に大切なのが『ヒト起点で考える』ということ。例えば行政サービス。役所ごと、市町村ごとにバラバラで、申請書を何枚も書いたり、窓口を探し回ったりですよね。そうではなくて一人一人のライフステージを見て、あなたは今こういうステージですから、こういうサービスが必要なんじゃないですか? と行政側から一人一人に知らせるようなネットワークを作るということです。そこで大切なのが『標準化』です。たとえば、地元・広島でも西日本豪雨で多大な被害が出ましたが、国・県、管轄の違いで情報がバラバラ、市町村に至っては、画像情報はなくて『○○交差点通行止め』という文字だけ! 消防・警察・海上保安庁も皆それぞれの仕組みで動いている。スマホで動く映像の見られる昨今、標準化していれば、もっとたくさんの方たちが助かったかもしれません。ですから、総務大臣政務官時代に遠隔監視・情報伝達・上空海上通信・相互通信・災害時通信を一括のシステムとして運用する『公共安全LTEシステム』作成に手をつけ始めました。また、今度の国会には『デジタルファースト法案』を出します。●デジタルファースト、●窓口1つ(ワンストップ)、●一度登録すればそれで終わり(ワンスオンリー)の3原則で国民起点の行政をしようというものです。よく中央集権か地方分権か、と言われますが、2項対立ではなく、もっと基礎のところでは標準化して集権化した方がいい分野ってありますよね。その整理がとても大事だと思います」

 追いついて行けなかった例として水産業を挙げたのは? 「実は、実家が創立100年の漁網メーカーなんです。だから日本はもとより、世界中の水産業の情報が入ってくるので危機感を持っていました。日本の水産物生産高はある時期から世界に逆転され、今や過去60年で最低です。なぜか? 漁具・船・港、どんどん技術が進歩している中で日本は全体的なルールができていなかった。特に養殖! それで、去年暮れに『水産改革関連法』を通しました。目的は、●全国の沿岸漁業をしっかり守る、●養殖を成長産業に、地方創生につなげる、●そして各地の文化・生活を守る、ということなんです。水産改革は政治家になった目的の1つでして、6年前は孤軍奮闘でしたけれど、官邸・環境省や民間の方たちの応援を得てやっとここまで来ました!」

 今後は、党行革推進本部事務局長としてさらなる規制改革を推進したいという小林さん、時間があったら、やはり国中の“浜”を回ってみたいそうだ。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:2月1日(金)23:00/2月2日(土)9:30/2月3日(日)0:30