今週の一筆
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09月28日の放送

橋本行革、根本精神は「事前規制から事後チェックへ」

自民党 橋本岳 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、自民党厚生労働部会長の橋本岳さん。まずは7月の西日本豪雨災害による地元・倉敷市真備町の災害について。

 「インフラ等の復旧はおかげさまで少しずつ進んでいますが、住宅や商店などなかなか帰れる状況ではなくて、残念ながら避難されている方がお帰りになられるのはまだまだ、といった感じです」「それにしても日頃の備えがいかに大事か、改めて思い知らされました。災害が起こった場合には災害救助法とか被災者生活再建支援法、さらに激甚災害指定で行政は動く。東日本大震災や熊本等で聞いてはいたものの、内容が具体的にはわかっていなかった。慌てて勉強して被災対応をしましたけど、市町村・県も同じだったと思います。常日頃から自分事として考えておく必要がありますね」

 先日、自民党行革本部が「2030年を見据えた行政改革についての中間報告〜検証:今日的視点から見た橋本行革の光と影〜」という報告書が出されたので、息子としてはどう受け取ったかを伺った。

 「私も読みましたが、正直、『影』の部分の指摘はあまりなかったので、『光と影』というタイトルはどうも、と思いました。もちろん省庁再編からも17年経ってますから、今の環境に合わせて修正は必要だとは思います。よく、『橋本行革は省庁が多すぎるから減らしましょうと省庁再編をしたんだ』という人がいますが、それは違います。橋本行革の中心のひとつは『事前規制から事後チェックへ』の方向転換です。各省庁が個別に細分化されていて、そこがウンといわなければ何もできない。行政の肥大化で、規制が多すぎて民間の力が入りにくい。だから『事後チェック』に変え、情報公開もして、官から民への流れを作る、というのが目的です。総理や官邸がヤレと言って各省庁が実現に向けて動く、それが政治主導です。内閣や内閣官房に経済財政諮問会議などをつくり、民間の知恵も導入。小泉総理の時の『郵政民営化』や安倍政権の『働き方改革』などがやれているのも、橋本行革のおかげだと思っています。この中間報告でもこの点は評価されているとは思っています」

 ただ、行革というと、必ず厚生労働省の分割案が出てきて、この中間報告でもそのニュアンスがあるが?

 「『巨大官庁だから分割』ですか? 国民生活の視点から言うと、働くことと暮らしていくことはくっついているんです。保育所の有無が働くことに影響したり、治療を受けながら働くにはどうするかといったこととか、厚生行政と労働行政はますます連携してあたらなければなりません。せっかく『働き方改革』など、政策パッケージができたのに、今、何故分割するんですか?」「仕事が多量になりすぎて職員がミスをするから分割する? それは人材や予算を増やせばいいのであって、分割の是非とは関係ありません。ただ分割すると1人だけ楽になる人……それは大臣です。たしかに所管範囲は広いですが、でも歴代大臣はそれをこなしていらっしゃいますし、もし国会を厚生と労働委員会に分けるとしたら、副大臣を担当大臣として専門的に答弁をすればいいと思っています。大臣そのものを2人にしたら、まだそれぞれ秘書官や官房を作らなければなりませんので、行革には逆行します。やっぱり分割には反対ですね」

 「働き方改革」での厚生労働省提出資料のデータ不備で法案の一部が撤回せざるを得なくなったことについては、ご自身も(民間で)調査関係の仕事をしていたこともあって腹立たしいと言う。

 「党に『労働分野における調査手法に関するPT』を作って申し入れをしましたよ。総務省から調査の指針が出されているのにもかかわらず、以前作った調査方法をそのまま使い回していたり、忙しい中調査に応じてくれるのを当然に思ってるから、答えやすさなんて全然考えない。人や手間を十分にかけてやろう、とも思っていない。正確なデータに基づかなければ行政はできない、ということを肝に銘じて調査をすべきです。今後のことを考えて、厳しくやってもらうよう提言しましたよ」

 趣味はと聞いたら「登山! 10年ぐらい前、落選したときに、『岳』という名前だから登山でもやってみようかと。地元近くの大山(だいせん)や、北アルプス剱岳に登って、なんてきれいなんだ!と。年に一度ぐらい、何日もかけて尾根を歩くのが好き。でも時間を取るのが難しくて今年は行けそうもないなあ!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:9月28日(金)23:00/9月29日(土)9:30/9月30日(日)0:30