今週の一筆
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07月06日の放送

国会審議を通じて社会の小さな声を拡声器で大きくするのが私の仕事!

立憲民主党 山尾志桜里 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、立憲民主党衆議院議員の山尾志桜里さん。法務委員会理事として今国会も法案審議を重ねてきたという。

 「カジノ・働き方改革など荒っぽい運営が目立ちましたけど、法務委員会は少なくとも逆で、参考人を呼んで充実した議論をやっています」。例えば18歳成人年齢? 「大人と子ども、その間に過渡期があると思うんです。選挙の投票年齢18歳引き下げは権利のスタートラインとしていいんですが、そこですぐ契約を取り消せないといった責任を持ってもらうというのはいかがか、と。法案は通りましたが、議論の末、法務大臣もある程度汲み取った発言をしてくれました」

 民法の相続関連法改正、私は良い法律ができたと思いましたが、なぜ反対? 「今国会で、おそらくこの法案だけ立憲が単独反対。共産・国民含め他党は賛成でした。私たちも法案自体は必要だと思いますし、賛成です。ただ、例えば『配偶者居住権』とか『特別寄与制度』(お嫁さんなど介護や看病で貢献した親族にも金銭的請求が可能に)には問題があると。この法律には事実婚や同性婚が含まれていないんです。審議の過程で追及しても『そこまで含めると煩雑になる』とか、『時間がかかるから、まずはこれを成立させてから』という答えしか返ってきませんでした。夫婦と同じだけど『選択制夫婦別姓』が通っていないから事実婚しかできないと言う方たちもいます。そして、まだ法律で認められていない同性婚の方たち、そんな法律婚以外の方は排除されているんです。今後どうなるか、そのフォローも確約されなかったので、党政調で訴えましたら私の意見に賛成してくれました。『孤高の反対でいくぞ!』って」

 「選択的夫婦別氏制」を国会に再び提出されましたね。2010年にこの番組に出ていただいたときもこの話題でした。「もう10年近くなりますが、まだ成立していない! 一昨年、政調会長の時に続いて、今回も私が責任者として出しました。最高裁で『現行の制度自体は憲法違反ではない』という判決は出ましたが、『但し、国会でしっかり議論しろ』という宿題が付いているんですね。ボールは今国会にあるんです。私たちが要求しているのは『同じ姓の強制』はやめて、『同じ姓でも別の姓でも、本人達の選択に任せよう』ということなんです。一人息子・娘も増えています。悩まなくても済みます。世論調査をすると選択制賛成が半分を超えています。でも、これを理由にはしたくありません。たとえその声が少なくても、小さくても、その声を社会が認める・許容する、というのが本来だと思いますので」

 子どもの姓は? 「自民の法制審議会では結婚の時に決める、としていましたが、それは子どもができたときに協議すればいいんです。国が決めたことに従うのではなく、産まれた時にパートナーが一生懸命話合って決めるのが大事だと思います」

 上の子と下の子と姓が違うと混乱? 「いや、同じ名字の家族を強制するのは世界的に見ても少ないと思いますよ。それで家族の絆が脆くなるという立法事実はないと思います」。いつ頃成立すると思いますか? 「今国会では自民以外の全ての党が賛成の質問に立ちました。公明党の議員は持ち時間の30分を全部使って議論、あらゆる反対論を打ち返しました。でも結局は今の安倍政権の『画一的な家族論』の下では無理でしょうね」

 「候補者男女均等法」も成立しました。これもやっとですね! 「ポイントは男女『均衡』と男女『均等』でした。自民党の『均衡』はバランスがとれている、ということ。だから『我が党はこれでバランスがとれている』と言えばおしまいです。だから男女『同数』でなければだめで、結局これが通りました。フランスでも憲法改正をして20年あまりで10%が34%になりました。今回は努力義務に留まりましたが、ボールは我々政党にきています。来年の地方選・参院選でぜひメディアに女性候補者登用の一覧表を作ってほしいものです。国会に女性が増えれば法律も変わります!」

 国会審議で問題提起して、社会の小さな声を拡声器で広げるのが私の仕事だ、という山尾さん、目下、国会の合間に本を書いているとのこと。「『憲法』関連と『政治家は何ができるのか』の2冊。秋には出したいので、夏休みはこれにかかりっきりです!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:7月6日(金)23:00/7月7日(土)9:30/7月8日(日)0:30