今週の一筆
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06月15日の放送

小泉小委の提案、骨太の方針のコアに! 今後もどんどんいろいろな提案をしていきます!

村井英樹 内閣府大臣政務官

対談を終えて

 今回のゲストは、内閣府大臣政務官の村井英樹さん。まずは6月15日に閣議決定された「骨太の方針2018」の主なポイントについて解説してもらった。

 「まず『人づくり革命の実現と拡大』。これはもう昨年の政策パッケージに入っていますが、幼児教育・高等教育の無償化について。今回は認可外保育所や幼稚園の預かり保育も所得制限は付けましたが、拡大しました。次に『外国人材の受入』。雇用は増えても人手不足は深刻。もちろん処遇改善や高齢者の就労支援もやりますが、それでも中小企業の“人手不足倒産”まで出ています。でも、安い労働力というのではなく、日本人と同等あるいはそれ以上の待遇で働いていただく。そのために暮らしの仕組み・医療・教育といった環境整備もしていく、ということです。3番目の『経済財政一体改革の推進〜新しい財政健全化目標の設定等〜』。アベノミクスでこの両立を目指してきた。しかし、消費税を5%から8%に上げたときに、8兆円のマイナスのインパクトがあり、せっかく上手い循環になりかけていたデフレ脱却が躓いた。今回は2%アップで、そのうち1%分は幼児教育の無償化に充て、軽減税率もあるので、マイナスのインパクトは2兆円強では、とみられている。しかも2019年度の補正予算でしっかり手当てをします」

 財政再建はどうなる? 「私も10年ぐらい財務省にいましたから、財政の大切さはよくわかりますが、でも景気の好循環の流れを止めてはいけないと思います。消費税を上げるのはマイナスという定説を、今回、覆したい」

 社会保障費の切り込み、目標値が書いていないが? 「足元の3年間で社会保障の伸び(国費ベースでの社会保障費の伸び)を年間5000億円、3年で1.5兆円以内に収めている。2019年から3年間ほどは、団塊の世代の前、戦争末期に生まれた方が75歳の後期高齢者になられるんです。だから社会保障費はそんなに増えない。5000億円もかからないのでは? ということから目標値を書いていないんです」

 それにしても、骨太の方針は、小泉進次郎委員長代行・村井英樹事務局長のいわゆる小泉小委(2020年以降の経済財政構想小委員会)の提言をずいぶん取り入れているように思うが? 「一昨年、高齢者に一律3万円給付をするという話が出てきたので、それはおかしい、ということから去年スタート。当時は、『若い者が何を言ってるんだ』と、ずいぶん言われましたけど、結果、政府の政策の本丸・中心に位置付けていただいきました」

 人生100年時代、という言葉も定着? 「そう、20年教育受け、40年働き、残り20年、というベースで、学ぶのも、働き方も規定され、その上で社会保障制度も年金制度も設計されている。でも、100年生きる時代にそれでいいのか、AIやIOTなどで社会も大きく変わる。これまでのレールの上を走っていていいのか、という問題意識で『レールからの解放』としました」

 具体的には? 「これまでの社会保険制度は正規雇用者のためのもの。非正規雇用者でもフリーでも一律の保険で、ということで『勤労者皆社会保険制度』を提案。『人生100年型年金』として、年金受給開始年齢の柔軟化とか、働きながら年金をもらう制度の見直しを提言しています。さらに『健康ゴールド免許』を発案しました。健康診断を受け、悪かったら治療する、というように予防・健康作りにがんばった方たちに、例えば窓口で医療費を軽減するなどのインセンティブを差し上げれば健康寿命も延ばせますし、医療費だって軽減されます。これらの提言は皆、2018年の骨太方針に明記されています」

 こども保険も話題になった。「本当に賛否両論でした。でもおかげで、この国の最大の課題の少子化への覚悟は皆さん持っていただけたように思います。子どもは社会全体で育てるもの。でも財源がない。消費税は3党合意で財政再建が主なので、10%を超えてはじめて教育費に回せる。だから教育国債だ、保険だ、ということしか考えられなかった。でも、幸い、当時の民進党の代表選で候補者二人とも組み替えを言い出した。で、去年暮れに、2兆円パッケ−ジ(消費税1.7兆円+企業負担0.3兆円)が実現しました! だから我々の提言は成功したとみています。政府にも『人生100年時代構想会議』ができましたし、党の方も『2020年以降の経済社会構想会議』がまた始まり、『党政調改革』や『国会改革』と次々できています。安倍一強と言われないように、我々、今後もどんどん提言していきます!」

 時間があったら男の子二人と遊びたいという村井さん、今度の日曜日は幼稚園のパパの日参観に行くそうだ。「若いお父さんたちと仲良くなって話を聞く機会なんてそんなにないですからね。こちらの方も楽しみです!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:6月15日(金)23:00/6月16日(土)9:30/6月17日(日)0:30