今週の一筆
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06月01日の放送

行政文書の信頼を失わせたのは万死に値する!

国民民主党 玉木雄一郎 共同代表

対談を終えて

 今回のゲストは、国民民主党代表の玉木雄一郎さん。やっと3週間経ったばかりの政党の代表だが、まずは先日行われた「党首討論」について。

 「枝野さんが森友・加計問題をやると聞いていたので、国の基本的な外交通商問題を、アメリカべったり、トランプべったりでいいのか、と。短い時間だったが手応えはあった。国会改革も冒頭提案、小泉進次郎さんも『勇気づけられた』と。与野党問わず一緒にやって熟議の国会にしたい」

 どんな政党に? 「2020年以降は人口減少・高齢者がさらに高齢化。GDPもインドに抜かれ、中国が米を抜く。その中で、AIで雇用が半減、生き方自体が変わっていく。それをどうするか、ちょっと先のことを考えて政策を出していきたい」

 でも今回の政府の「働き方改革法案」には反対? 「確かにいいものもあるんです。残業に上限規制を入れるなどは初めてです。ただ、いいものと悪いものと抱き合わせで出してくる。ずいぶん分離してくれと言ったんですが、ダメでした。安保法制の時と同じです。裁量労働制は、でたらめなデータのせいで削除されましたが、スーパー裁量性ともいえる高度プロフェッショナル制度はそのままです。1075万円以上の年収の人が対象と言いますが、その数字が法律には入っていない。だから、今後拡大する可能性は大です。少ない数のままなら導入効果が少ないんですから。そもそもこれは定量労働制=一定の労働時間を決めてそれ以上は残業手当も休日手当も出ない。もし過労死しても、時間管理がされていないから労基法の対象にならない。もうひとつの問題点は日本の労働慣行です。ドイツなんか、なにかあっても『帰ります!』で済む。でも日本はそうでない。自分だけ帰っては悪いかな? とか、相手の都合にあわせなければ、とか。こういう風土・慣習・文化を変えてからでないと、導入してからの弊害が大きいと思います。欧米では職能組合みたいな横断的なものがありますが、日本は会社の組合ですから使用者側の権力が強いですから。衆院は強行採決されましたが、これから参院での審議で、良い方向で修正するようがんばります。それからパワハラ規制の法案も出しました。これも大切な問題です!」

 5月31日には、森友問題で大阪地検特捜部が財務省・佐川前理財局長等38人全員を不起訴としたが? 「300か所以上の改ざんをして、大阪地検が1年以上調査して、それでおとがめ無しではだれも納得しませんよ。何をやってもいいんだ! ということになりますよ。ただ、今の法体系には不備がある。刑事罰を問うのはなかなか難しい、というのも実態です。だから我が党の後藤祐一議員が中心になって『公文書改ざん防止法案』を5月に出しました。要点はまず『改ざん防止を法律に明記・違反者は罰則』です。検察の捜査の助けにもなるし抑止効果も。『電子決裁の義務化』今回の問題の発覚のきっかけでもあったし、防衛省の日報問題も。次に『独立公文書監視官設置』。今は各省庁が公文書の認定、期間も決めている。これはお手盛り。独立した機関でやるべき。そして『公益通報者の保護』。公務員は公文書の大切さを皆、認識してますよ。だけど佐川前理財局長(財務省)の答弁に合わせるために上からの指令で改ざん。でもその根本は、2017年2月17日の『私や妻が関係していたということになれば、総理大臣も議員も辞める』という安倍総理の答弁でしょ。行政文書の信頼を失わせたのは万死に値しますよ!」

 一方、公文書の範囲ウンヌンの論点が出てくるが? 「その議論に持ち込むこと、そのものが問題。今や民間も役所も重要決裁は電子メールで。だから『電子決裁の義務化』が必要だし、管理方法は、例えばアメリカの公文書記録管理局が開発した『キャップストーン・アプローチ』のように、一定以上の頂点の役職者の電子メ−ルを、内容はともあれ全部永久保存し、後に必要事項を検索するといった形を取り入れてもいいと思う。これなら意志決定のプロセスも全部残ると思う」

 自民はこれで幕引き、と思っているようだが? 「とんでもない! 国会の開いている限り追及しますよ。でも、これも悪しき会期主義。国会改革の一つですね」

 千葉県野田市の市議選で初めて国民民主党の候補者3人を立て、全員当選したと笑顔の玉木さん、これから何を目指す? と聞いたら「未来を先取りした現実的な政治! いつでも政権交代可能なように、自民党政権に変わるもう一つの政党を作る、という矜持を持ち続けて、党勢を拡大していきたい!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:6月1日(金)23:00/6月2日(土)9:30/6月3日(日)0:30