今週の一筆
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04月06日の放送

台湾が中国のものになったらアジア情勢が大きく変わる!

自民党 鈴木馨祐 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、自民党青年局長の鈴木馨祐さん。まずは北朝鮮問題について。

 「ティラーソン国務長官解任→ポンペオCIA長官(新長官に指名)の交代劇の時に、党の派遣で議会関係者や安保関係者などと安保問題を話し合うためにアメリカに行っていました。彼らは『米朝首脳会談で何かを解決する、とはおそらくないだろう』と言っていました。金正恩氏はフセイン大統領やカダフィ大佐の例を見ているから、いくら体制保障をされても核放棄はしないだろうと思っているのです。トランプ政権の基本は強硬派です。ただ、やってみて何かあればいいし、なければ、ここまでやったということで次の行動をとれる。米は合理的に考えて韓国の文在寅大統領に乗ったとみています」

 その後、電撃的な中朝首脳会談。背景は? 「北朝鮮と中国とは同盟関係。これまで北朝鮮は中国の属国はいやだ、ということだったのでしょう。しかし原油・電気等で中国が北朝鮮の生存権を握っているのは事実。だから、万が一というときに力を貸してもらいたいということで、北朝鮮の方が今回の会談をリクエストしたのでは? 中国としてもこれまでこの問題で地域の大国である自分たちが外されてきた状況を変えたいし、アメリカとの間で北朝鮮という緩衝地帯を手放すわけにはいかない」

 では米中対立? 「いや、北朝鮮の存続では(手を)握るかもしれないが、それは金正恩体制で、ということでは必ずしもないということも押さえておかなければ。独裁国家は選挙で政権交代というわけにはいかない。クーデターもありうるから」

 鈴木さんは日台若手議連幹事。そこで台湾の現状についても聞いた。「台湾とは正式な国交が無いので、党青年局が与党の窓口になっている。蔡英文総統になってからもう7回も台湾に行きました。現在の中国の台湾へのプレッシャーは相当なもの。台湾を国際機関から閉め出したり、戦闘機にエスコートされた爆撃機が台湾周辺を回ったり等々で。アメリカもそんな中国を警戒している。ざっくりと言えば、アメリカ全土を射程に収めたミサイルは、中国はまだ完成させていない。それで、潜水艦からのミサイル(SLBM)の出番だが、最大の基地は海南島。どう太平洋に出るか、そのためにはフィリピンと台湾の間のバシー海峡と沖縄の宮古水道、ここをどうコントロールできるかが重要。今回トランプ大統領は、台湾との国交断絶以来初めて法的に『台湾旅行法(要人の往来可能に)』を作った。しかも台湾ロビーの働きかけではなく、アメリカサイドが進めたもの。これは大切なポイント。台湾が中国のものになったらアジア情勢が大きく変わる。日本へも大きな影響が出てくるから、日米が協力してきちんと対応しなければ。でも、中国も一人っ子政策などもあって意外に高齢化社会。それも日本などとは違って豊かになる前に高齢化社会に。だから社会不安が起こる可能性も。習近平主席も中国全体をどうマネージメントするかこれから苦労すると思う」

 鈴木さんは大蔵省出身で海外生活も何度も。今後の日本をどう考える? 「アベノミクス第3の矢でコーポレートガバナンスの改革とか法人税減税など、仕組みは作ってきた。でも実際には内部留保の問題が出てきているように、日本企業は借金してまで設備投資や起業をしない。デフレの一番の要因はリスクテイクマインドの欠如。外国では景気が拡大するときは人を増やし、悪いときは縮小する。しかし、今の雇用規制ではそれができない。卒業して会社に入れば終身雇用というが、50年60年先を考えると、そんな事が続くのだろうか? 自分は今41歳。就職するときは就職氷河期だった。同じ能力なのに生まれた年で人生が変わっていいのだろうか。今回の働き方改革でも、これは大きなテーマだったんだけど・・・日本は今ある企業に優しすぎる。もっともっと社会をオープンにするのがこれからの我々の仕事だと思っている」

 青年局長としていろいろな人と話す毎日で、趣味の時間がなかなかとれないという鈴木さん、「ジムに行って、頭を空っぽにして、汗を流す。それがリセット!!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:4月6日(金)23:00/4月7日(土)9:30/4月8日(日)0:30