今週の一筆
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03月30日の放送

北朝鮮問題 想定内だが展開が早すぎ!

公明党 遠山清彦 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、公明党国際委員長の遠山清彦(衆議院議員)さん。まずは電撃的な中朝首脳会談について。

 「非核化について話し合った、と言われているが、注意しなくてならないのは、北朝鮮は『朝鮮半島の非核化』と言っていること。朝鮮半島には北朝鮮の核と同時に韓国とそこに駐留している米軍の核兵器使用能力も含まれる、ということは、『北朝鮮も核放棄するが、米軍も撤退してくださいよ』ということにもとれる。また、『同時並行的措置』とも言っている。『体制の安全の保障』と『軍事的脅威の除去』、つまり駐留米軍の撤去を同時並行で、ということ。だからいろいろな条件の下での『非核化』、だから楽観的に見るわけにはいかない。北朝鮮はこれまでも核放棄で何度も合意をしていながら、そのたびに条件を付けては合意を守らず、その間に着々と核開発を進めてきましたよね」

 日本は置き去りにされている? 「いや、今はその場にいないから、そう見えるだけで、日・米・韓は緊密に連絡を取り合っている。ただ、展開がついて行けないほど早いのは確か。皆、想定内だけど、起こるスピードが早い! でも、拉致・核・ミサイルはしっかり伝えていく。日朝会談をやるべきという話もあるが、この前提条件をしっかり固めてから」

 それにしてもトランプ大統領が米朝会談に合意したのは驚いた。「一つにはご本人の性格、もう一つは今置かれている状況。トランプさんは北朝鮮をテロ支援国家として再指定したにもかかわらず、会うことを決めた。そんなテロ支援国家のトップとは普通なら会わないし、率直に言えば会ってはいけない。でも、閣僚クラスで辞めさせたり不祥事で辞めたりしたのがもう11人! 苦言を呈する人は切られる。率直に提言する人はいないんじゃないか。もう一つは支持率低下。今は上下両院とも共和党だが、下院は11月の中間選挙で過半数割れの可能性が高いと言われている。外交でのサプライズで得点を稼ごうということだろう。ただ、怖いのは決裂したらどうなるのか?米が攻撃? そういう意味では安倍首相がおっしゃった通り、北朝鮮を巡る危機は国難と言っても過言ではない」

 中国の現状は? 「去年は4度も訪中して、短時間だったが習近平国家主席にもお目にかかった。去年の党大会、そして先日の全人代で党一強体制が完成。憲法にあった国家主席の任期・2期10年までというのが廃止されましたしね。今は余裕という感じですね。国家目標も新しいものが付け加えられました。2020年までに『小康社会』(ほとんどの国民がややゆとりのある社会)達成、2035年までに『社会主義現代化』。そして今回、2050年までに『社会主義現代化強国』達成・『強国=経済力で米を追い抜く』を付け加えたんですよ。それに注意すべきは軍事力の増大。国防費はもう公称18兆円で日本の3倍以上! とにかく経済力・軍事力とも大いなる大国になっているわけです。ただ習近平さんは『人類運命共同体』と言う言葉を使っています。去年は『一帯一路』だったけど、今年は『人類運命共同体』。グローバル化・相互依存主義の進む社会になっていますから、国家間の戦争なんて誰も望んでいない。習さんにはそれを額面通り考えてほしい。米国も健全な民主主義の国ですから抑制を効かせて行動してほしいと思います」。その中で日本は? 「『質の高さ』が日本は世界一! 社会保障でも、福祉制度でも、経済成長でも。もっと自信を持ってほしいと思います!」

 映画が大好きな遠山さん、でも観る時間がとれないので、毎月DVDを4枚、郵送で借りられるサービスで楽しんでいるとか。先日は元プロレスラーの前田日月さんと一緒にインドネシアのアクション作品を観たが、「こんな映画までみとるんか!」とあきれられたとか。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:3月30日(金)23:00/3月31日(土)9:30/4月1日(日)0:30