今週の一筆
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03月09日の放送

洋上風力発電を再生エネの柱のひとつに!!

秋本真利 国土交通大臣政務官

対談を終えて

 今回のゲストは、国土交通大臣政務官の秋本真利さん。自民党の再生可能エネルギー普及拡大議連の事務局長でもあるので、今回は再生エネの話を聞いた。

 「再生エネ、特に洋上風力発電はぜひキチンと導入したかったので、政務官就任の時にも新法を作りたい、と言いました」

 もともと再生エネルギーの普及に関心を持っていた? 「そう。個別にはあったけど、再エネ全体を見渡す議員連盟はなかったので、私が方々に働きかけてこの議連を作ったんです。2年前のスタート時には20人くらいだったんですが、今や100人近くになりました」

 やはりパリ協定が大きかった? 「それもありますけど、今までの日本の電源は原発を代表とする一極集中電源。でも実は、再エネは全国どの県でも市町村でも存立できる分散型電源なんです。議員が地元に帰ると、支持者から『再エネ議連に入ってますか?』と言われる。それほど国民は関心があるんですね。再エネは地産地消のエネルギー、地域の活性化につながります。これも増えた大きな要因でしょう」

 でも、再エネの普及は海外より遥かに遅れているのでは? 「エネルギー基本計画に基づいて長期需給見通しを作りました。でも見直しが3年ごと。今年が見直しの時ですが、この3年間にエネルギーの技術や世界の状況が大きく変わりました。CO2を出す企業、CO2にからむ企業にはお金を出さない、というのです。世界銀行をはじめとする世界的な金融機関や年金運用などの公的団体は、軒並み『もう出さない!』としています。日本の目標は、2030年度に再生エネは総発電電力量の22〜24%。ついでに同じCO2を出さないクリーンエネルギーと言われる原子力が22〜20%です。欧州は2035年に再生エネ31%、原子力24%、アメリカは両方で80%くらいです。日本の倍ですよね。だから日本ももっと高い目標を出さなきゃ! 議連としてはすでに再生エネを44%に、と政府に提言しています」

 でも普及にはネックも? 例えば系統−送電網問題があると言われているが? 「これは大きな問題です。送電線には万が一の時のために常に容量に空きが作ってありますが、京都の大学教授は実質的には容量の2割くらいしか使われていないのでは、と指摘している。確かに原発などは大量ですから、再稼働したときのために5割くらい予備を作っておかないとダメかもしれない。でも、普段は使用していて、前もって事業者と契約しておけば、万が一の時にはそちらを止めて、すぐ空けさせてそこに電気を流せばいいという考え方もありますよね。経産省・資源エネルギー庁も『日本版コネクト・アンド・マネジメント』としてこの方向に考えを変えるようです。それから、電力会社そのものも融通し合おうじゃないか、という話し合いがもたれているという報道もあります。ただ日本は、ひとつの電力会社の規模がEU内各国くらいの大きさがあるにもかかわらず送電線が細い。だから欧州のように電力の融通ができないというネックはありますが、そこはぜひうまくやってほしいですね」

 力を入れてらした洋上風力発電は? 「海上は風が強いし、低周波の影響も、雷などで破損しても海の上ですから周りに影響を及ぼさないメリットがあるので、これを普及したいと思っていたんです。ただし、港湾区域の洋上風力はすでに法律があるのですが、沖の一般海域に作る場合の法律がなかったんです。だから、市町村や県の条例で先行投資をしていた。ですから占用期間や占用料金などのルールがバラバラ。これでは県をまたいでの広域事業などできません。だからこの法律を一日も早く通したかったんです。おかげさまで3月9日に閣議決定予定までこぎ着けました。あとは風力発電目標の割合の内訳が、今、『陸上9』に対して『洋上1』なんですが、内訳はなくして、もっと海洋を普及させたいですね!」

 趣味は? とうかがったら「映画を観ることかな? 月に一本くらい、時間があったらその時面白そうなものにふらっと行きますね。最近観たのは『嘘を愛する女』『羊の木』。そういえば、観光庁の視察で流氷の釧路に行ったときに吉永小百合さんがロケをした場所にも行ってきましたので、『北の桜守』も観に行こうと思ってます」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:3月9日(金)23:00/3月10日(土)9:30/3月11日(日)0:30