今週の一筆
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12月01日の放送

憲法改正〜決めるのは国民だから否決されれば首相は退陣を

民進党 大塚耕平 代表

対談を終えて

 今回のゲストは、民進党代表の大塚耕平さん。まずは衆院選の話から。
 「9月に話が始まってから激動の3か月でした。合流を決めた直後はむしろ政権交代できるかもと、みていましたけど、こういう状況になるとは思ってもいませんでした。今頃、小池首相や前原首相が誕生したかもしれないと思うと残念です」

 選挙結果の分析は? 「そうですね。やはり共産党の存在、大いにある。立憲民主党の当選者のかなり多くの所に候補を立てなかった。希望のところには立てている。選挙協力ということだったろうが、与党を利することになった。どの立場で国政に参画していられるのかわかりにくい。ま、戦後70年間それだけの影響力を持っていられるということなのかもしれませんが、大義とか大局観を考えてほしかった」

 立憲民主党は15%もの支持率あるが? 「従来の民進の固定層+無党派層がエッジの効いた発言にのってみるかと思ったのでは? でもエッジを効かせるのもいいが、現実的な政策や法律に反映できるかどうかということになると、妥協点をみつけにくい場合もでてきますよね」

 民進は1%? 「民進は衆院に候補者を立てていないですからね。例えば、希望の玉木さんを支持した人は、支持政党は希望といいますよね。無所属の議員を支持する人は無党派になります。だからゼロは当たり前です」

 「民進党PI」というペーパーを新たに全支部に配ったそうだが? 「PI=ポリティカル・イノベーションです。産業も経済もイノベ−ションしている中、政治だけがやっていない。これだけ前例のないことが起こっている中で、同じように元に戻るというのは無理でしょう、ということです。比例では希望・立憲・無所属の会の合票数は自民の票を上回りました。その有権者にお答えするためにも我々もイノベーションしなければ」

 自民との対立軸は? 「リベラルとか保守とかではありません。民主主義を重んじる勢力かどうかがポイントです。『正しいこと』は絶対的に決めきれることではありませんので、異なる意見があっても時間が許す限りじっくり話し合って最終的に一つに決める。その場合でも必ずしも多数意見がよいとは限らない。少数意見をよく聞いて最善の結論を出す。その手続き論が民主主義。『決められる政治』で与党の議員も官邸の決めたことに賛成するしかないのが今の安倍政権。その結果がモリカケの忖度問題につながる。それが官僚にまで! 我々はあくまで民主的で透明な勢力を目指します」

 野党がまた一つに? 「それも一つのアイディアですが、連携集合体がさしあたり次のチャレンジかな? 昔の民主党のように、違った意見を統合しようとして、政策を削って削って、結局、わけがわからなくなったり、逆にバラバラ感か出てしまう。それよりは、別の政党が公党として合意すれば、お互いの主張がわかり、なおかつお互い我慢しなければならないでしょうから、いいのでは」

 国会では提案型提唱。でも国会中継が面白くないと言う声もあるが? 「追及・糾弾ばかりでは、よい意見を与党が取り入れようという気にならない。政権を取るというのは手段であって、最終的には政策の実現が政治家の責任。つまらないというのは、55年体制下では爆弾男と言われた人がいて面白かったかもしれないが、止めるだけでそこから発展しない。それに慣れてしまっているからつまらないのかも。でも、そんな国会論戦だったらその程度のクオリティーの国会になる」

 憲法改正については? 「微妙なところで二つに分かれてしまったが、逆にそれぞれの主張ははっきりした。自民も違う意見。でも最後は国民が国民投票で決めるわけですから、民主的な手続きで、国会で審査をして発議すれば良い。ただ、英国のキャメロン首相は国民にNOと言われて辞任した。日本でも同じように、否決されたら首相は責任をとってお辞めになるべきだと思いますよ」

 政治経済に関する本を脱稿したばかりという大塚さん、「まだタイトルも付いてないんですけど『肯定の論理学』にしようかな。相手の言うことをよく聞くことが民主主義の第一歩。保守とは、リベラルとは、とか、今、私がしゃべっていることがみんな出ています」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:12月1日(金)23:00/12月2日(土)9:30/12月3日(日)0:30