今週の一筆
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04月14日の放送

子化対策は喫緊の課題 財源はこども保険で!

自民党 村井英樹 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、自民党副幹事長の村井英樹さん。今回「2020年以降の経済財政構想小委員会」が「こども保険」を提言したが、村井さんは事務局長として小泉進次郎委員長をサポート。まずは、先日発表された2065年には日本の人口は8808万人になるという「将来推計人口」について。

 「人口減少は過度に悲観することはないけれど、この国の経済・社会保障を支えていくためにはある程度の人口が必要。だからこそ少子化対策を一層進めていかないと、ということで、今回の『こども保険』を提案したんです」

 そもそもこの小委員会が作られたのは何故? 「2年前に高齢者・年金受給者に一律3万円配るという案が急に出てきた。ずっと子育て世代重視とか全世代型の社会保障と言ってきたのは何だったんだと、小泉さんを中心として若手が声を上げたんです。この補正予算は通ってしまいましたが、時の稲田政調会長の薦めで2020年以降を考えるこの小委員会ができた。2020年は五輪の年でもあるし、財政的にはこの年にプライマリーバランスの黒字化を目指す節目の年なんです。ところがこれ以降については、あまり議論がなかったんです。で議論を重ねて、中間報告を去年出しました」

 どんな内容? 「『レールからの解放』というタイトルです。つまり、これまで、単線レールに乗った生き方が当たり前だったけど、今後はいろんなレールに乗ったり、乗り降りも自由になる。その時どうするか? 人生も100年時代になる。その時の社会保障は? ということで『勤労者皆保険制度』を提唱しました。これまでは、企業で働く人の為の厚生年金・保険、自営業の為の国民年金・健保等々に分かれていた。それが社会の変化で非正規雇用者などが増えてきたり、大企業から中小企業、また大企業といった異動も当たり前になってきた。だから、勤労者はすべて社会保険に加入できる制度が必要だ、といった内容です」

 今回「こども保険」を提案したのは何故? 「少子化対策が喫緊の課題だというのは皆さん同じです。ではその財源は? となるといろいろな案が出ています。『消費税アップ』と考えるのは順当だと思います。三党合意で使い道に年金・医療・介護の他に教育も加えられましたし。ただ10%まではもう使い道が決まっています。それに、消費税アップは二度延期されて、早くて2019年に実行。その後に、さらに上げられるんでしょうか? 次に『教育国債』。これはやはり次の世代への先送りです。『未来への投資』と言いますが、では科学技術費用は? 防衛、農業は? これも未来への投資じゃないでしょうか。そこで保険ですが、医療・介護・雇用といろんな保険がありますよね。実はアベノミクス効果で雇用保険の料率がこの2年間、0.1%ずつ下がっているんです。だからこれを援用してこども保険に振り向けることは可能だと思いませんか?」

 何故保険で? 子どもがいない、とか、いらない人もいるので不公平だと言う人もいる。保険本来の姿の受益と負担の一致、とは言えないが? 「わかります。でも、民間の保険とは違うんです。介護保険だって40歳で親がいない人でも支払っている。医療保険だって強制的にとられている。一方、所得の低い方には保険料を軽減したり、窓口で払うお金を軽減したりしている。社会保険料というのは世代間公平を目指すとか、社会的扶養、所得分配の機能があるんです。だから、『こども保険』も十分成り立つと思いますよ。それに子どもが増えれば、社会保障制度が安定して、私たちは支えられる側になって必ずプラスになると思います!」

 身を切る改革の方が先、そこから財源を、という声もあるが? 「医療・介護・雇用保険の料率を横並びで見てほしい。医療に比べて『こども保険』の料率はわずか0.1%ですよ! この料率をどう融通するか、って考えてほしい」

 この小委員会、このたび、茂木政調会長直轄の「人生100年時代の制度設計特命委」に格上げされたので、一層張り切ってさらに議論を重ね、この夏の「骨太の方針」に反映させたいという村井さん。地元のさいたまシティマラソンがさいたま国際マラソンに格上げされたので、初めてフルマラソンを完走したと言う。「5時間16分でした。市長より10分早かったんですよ! 2人目の子どもが来月には生まれるんで、今後もいろんなことをがんばらなくちゃ!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:4月14日(金)23:00/4月15日(土)9:30/4月15日(日)0:30