今週の一筆
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02月24日の放送

「親子断絶防止法案(仮称)」 離婚後の子どもにとって最善の利益とは?

馳浩 前文科相

対談を終えて

 今回のゲストは前文科大臣の馳浩さん。冒頭に、今回の文科省の組織的「天下り」あっせん問題について「申し訳ない」と頭を下げた。

 「ただ、私の在職中にも19件ほどあったそうだが、再就職等監視委員会が直接私のところに言ってきてほしかった。そうしたらいわゆる隠蔽なんて絶対にさせなかった。再就職が全くだめという話ではなく、再就職のルールを守りなさい、ということが第一。再発防止のため、何故こんなことが起こったのか、今は党から松野文科大臣を支援している」

 ずっとやってらした「親子断絶防止法案(仮称)」が一応まとまったということで、今日はその話を伺った。

 「我が国では9割が協議離婚、残りの1割が調停離婚。私がショックだったのは、親の離婚に毎年13万〜15万の未成年のお子さんが巻き込まれている。そして、養育費などの経済的問題はもちろんですが、離婚に至るまでにお父さんとお母さんの、ののしりあいやDVによって、自分が悪いんじゃないか、自分が原因ではないかと思ってしまい、トラウマやPTSDが残る。さらに離婚後、親に会えないという喪失感。離婚でいろんな問題が子どもたちに起こってくる。これを放っておいていいか、ということです」

 具体的には? 「(1)養育費、それに面会交流の回数ややり方をキチッと取り決めをして、書面に残す。(2)定期的・安定的な面会交流ができるように国や地方自治体が支援する。というのが中心です。もちろんDVや児童虐待などの特別なケースには配慮します。子どもの意見というのも大事です。ただ子どもの判断で決める、はダメです。子どもに負担を押しつけることになりますし、子どもの成長段階・発達段階で考え方が変わってきますからね」

 罰則がついていないから実効性ない? 「いや、義務ではなくて、子どもにとって親がいかに必要か、親は互いにいがみ合うのでは無く、愛情を持って子どもに接してほしいから作ったんです」

 家庭のことに国が口を出すのはいかがなものか、という意見もあるが? 「私もそう思います。ただ、私にとってこの問題、永遠のテーマなんです。児童虐待防止法、高齢者虐待防止法、いじめ防止対策推進法、発達障害者支援法などなど、20数本の議員立法に関わってきました。少数の問題であってもどれも家庭の問題に関わってくるんですよね。国が支援することはたくさんあると思います。たとえば、養育費を払わない人は7〜8割もいます。面会交流をしている人は6割くらいです。これに対応するために、適正にアドバイスする資格を持った人や場所をどう作るか。DVかどうか判断するのも難しい。シェルターだって財源難で減る中、どうNPOを支援するかとか、支援体制を作ることが国の役目と思っています。この法律案は通ってから施行までに2年半の猶予をおいている珍しいものなんです。つまり、それだけ準備に時間がかかるということなんですね」

 今、超党派議連でまとめたこの法案を、各党が持ち帰って精査しているところだという。入っていない共産党にも行って笠井政調会長に説明をしてきたとのこと。「今国会で成立させたいのですが、実は付託するのが法務委員会なので、あの『テロ等組織犯罪処罰法改正案』がありますから、どうなるかなあ?」

 教育費無償化問題についても聞いた。「もちろん必要だと思っています。これについても長い間推進してきましたし、今は教育再生実行本部の教育財源を確保するための特別部会の主査をしています。問題は、●理屈●対象●財源●給付のあり方と4つ。一番大事なのは、何故これが必要かとの理屈。範囲については、私はまず幼児教育の無償化から始めたいですね。我が国の未来への投資ですから!」

 趣味は散歩だそうだ。「毎朝1時間、自宅周辺など数キロを歩いています」。もちろん週に2回は国会の健康センターでのトレーニングで汗をかいているそうだ。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:2月24日(金)23:00/2月25日(土)9:30/2月26日(日)0:30