今週の一筆
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10月07日の放送

福島廃炉費用の電気料金上乗せはおかしい!

自民党 河野太郎 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、行革担当大臣から安倍首相の指名で元の党行革推進本部長に戻った自民党・河野太郎さん。前々から河野さんが主張していた「もんじゅ廃止」、政府は先月、関係閣僚会議で「もんじゅ」について、廃炉を含めた抜本的な見直しを行い、年内に結論を出すことを決めた。まずはその話から。

 「日本は石油資源もないし、今やウランもとれない。それで、全部輸入の燃料では心許ないので、核燃料サイクルというのを考えた。つまり、使用済み核燃料を再処理して発電しながら増やせる、と言う考え方。これが可能になれば良かったのだが、1960年代にスタートした時に『20年後には商業ベースに』と言っていたのに、ナトリウム漏れだとか器具の落下トラブルだとかがあって、22年間に稼働したのはたったの250日。結局、未だにできていない。アメリカなんか80年代にもうこれは無理と後退の議論を始めている。しかも安全に止めておくために年間200億円もかかっている。国民が莫大なツケを払わされてきたわけです」

 では、何故もっと早くやめなかった? 「これは研究施設だから所管は文科省。ここは文部省と科技庁が一緒になったのだが、科技庁はロケットともんじゅで予算を取っている。経産省は、これをやめてこの予算を他に使いたい、というのが本音かもしれない。国民のわからないところでいろいろ綱引きをやっていたから決められなかったとも。それから、原発から出る使用済み燃料・核のごみをどうするか大きな問題だが、『立地自治体にはごみを残しません、最終処分場にはしません』と約束して原発を作り、青森県の六ヶ所村には再処理のみの約束だった。そこをどう転換するかの問題もあった。私は、経産大臣がそこの嘘をきちんと謝って前に進めてくれると思ってはいますが」

 フランスと共同研究とも言われているが? 「もちろん研究は必要だと思っています。ただそれは古い施設『常陽』ではなくて新しい施設にしなきゃ。それにフランスとやるにしても目的は?やり方は?費用は? ということをきちんと決めてからです。でも、最終処分場を決めているのは、実はフィンランドのオンカロくらいで、アメリカも場所を決めたものの反対にあって断念、世界でも決まっていないところがほとんど。エネ庁なんか『反原発? 60年安保、70年安保と同じで、3.11直後と違って皆、今はそういう気分ではありません』と言い切っている。今こそ、国民がどういう声を上げるかが大切!」

 国会事故調の資料が未公開なのにも憤る。「あのときに国会が国会事故調として集め、報告書も出したが、その莫大な資料が『公開ルールができていない』と言う理由で公開されていない。国民はもちろん世界中の研究者が公開を待っているのに! 私は意図的に隠していると思うんですよ。表に出ると問題がまた起きると思っている人がいるから」

 廃炉についても聞いた。「福島第一と他の廃炉、この二つは別の問題です。福島以外の廃炉は廃炉費用の引当金の積立問題。廃炉の積み立てを意図的に低く見積もって引当金も低くする。その上、稼働率76%以下は積立金は低くて良い、という特例を作りましたから、今、廃炉費用がほとんど積み立てられていない。これをどうするか。もう一つの事故を起こした福島の方は、廃炉が予想以上にカネがかかると国に今泣きついている。でも、原発はコストが安いからと言って作って利益を上げてきたんでしょう? 経営判断の間違でしょう? それを国にお金を出して下さい、利用者に負担して下さい、というのはおかしくないですか? 自動車会社がリコールしたからと国に助けを求めますか? 利用者にお金を求めますか? 電力を自由化したのは、原発の電気は買いたくないという消費者もいるからではないですか? そこから取るというのは矛盾じゃないですか? 東電はコストカット、人員減、資産減などぎりぎりまでやって、それでもダメなら株主・100%減資にして株主の責任を追及すべきで、それでダメなら初めて国に助けを求めるべきです!」

 党行革推進本部長として、例えばプライマリーバランス黒字化達成の為に社会保障費の無駄をどう切り込んでいくかなど、やることはたくさんあるという河野さんに党総裁の任期延長問題について聞いた。

 「昔から衆院任期は4年なのに総裁任期が3年なのはおかしいと思っていましたから、イギリスの保守党のように任期は定めず、途中で一定数の要求があれば総裁選をやる、という方がいいんじゃないですか?」

 時間があったら何をしたいか聞いたら「中2の一人息子と旅行がしたい!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:10月7日(金)23:00/10月8日(土)9:30/10月9日(日)0:30