今週の一筆
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06月26日の放送

財政再建は経済成長・税収・歳出削減のバランスが大切

菅原一秀 財務副大臣

対談を終えて

 今回のゲストは菅原一秀財務副大臣。まずは、今月初め北京で行われた日中財務対話の話から。

 「2度の日中首脳会談を経て、3年ぶりに、やっと実質的な財務対話ができました。アジアの人口は40億人。その中で日本と中国はGDPから見ても影響力から見ても大事な国同士。歴史問題などいろいろあっても、是々非々で経済発展を共にしよう、ということで一致しました。中国も成長率の鈍化とか高齢化問題、環境問題等、驚くほど率直に踏み込んだ話をしてくれ、いい議論ができました。AIIBですか? アジアのインフラ需要は極めて大きい。安倍首相も1100億ドルの投資を発表しました。だけれど、AIIBのガバナンスはどうなのか? 融資は大丈夫か、プロジェクトの環境に与える影響はどうか、など、今は冷静に見つめている状況です。一方、ようやくTPPのためのTPAが米議会で可決されました。これには中国は入っていません。お互いが国際金融市場をきちんとすればいいと思います」

 骨太の方針が今週末にも閣議決定され、いよいよ概算要求が始まるが、方針の基本的考え方について聞いた。

 「第二次安倍内閣も、もう2年半。アベノミクスで経済成長を加速させたが、一方ではGDPの1.7倍もの借金がある。これを次の世代に残していいのか。だから、基本方針は『経済再生なくして財政健全化なし』。いいかえれば財政再建するためには経済成長、税収、歳出削減の3つしか方法がないから、これをいかにバランス良く実行するかが大切なんです。公約の2020年度までにPBの黒字化をするためには、18年度にPBの赤字をGDP比1%程度にする必要がある。そのために今、内閣府、財務省、党の政調で一生懸命議論している。歳出削減の目標値? 確かに国民や市場や海外に発信すれば、財政再建の覚悟を示せる。その一方でそれに縛られて、景気を冷やしてはいけないのも事実。だから『目安』という言葉を使おうか、という議論をしているんです。成長率名目3%・実質2%という前提は甘い? いや、今年1〜3月のGDPは+1.0%で、年に直すと+3.9%なんですよ。このところの経済指標など皆、数字がよくなっています。だから、このまま、経済再生と財政健全化、二兎を追って行きます」

 最後に軽減税率の話。「今、与党内で精力的に議論しています。社会保障のために消費税増税をお願いして選挙で認めていただきました。で、10%導入の時に、軽減税率を導入することになりました。ただ、酒以外の食料品を8%のままにすると1.3兆円の穴が空く。それでいいんですか? ということです」

 本屋に行くのが趣味、という菅原さん。一方、お得意のディスコ・ダンスはTRFのSAMさんとチームを組んで全日本3位まで行ったことがあるほどの腕前。最近も踊っていらっしゃいますか? と聞いたら「いやあ、とてもとても。年に一回、後援会のバス旅行でご披露するくらいですよ。第一、足が上がらなくなってます!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:6月26日(金)23:00/6月27日(土)9:30/6月28日(日)0:30