今週の一筆
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06月06日の放送

「日本改革原案」成熟国家への道のために

民主党 小川淳也 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、このほど「日本改革原案」という本を出版なさった民主党の小川淳也さん。

 「政治家の書いた本で一番受け入れられたのが、田中角栄さんの『日本列島改造論』と小沢一郎さんの『日本改造計画』。『列島改造論』の時代は、日本は若かった! 平均年齢は32歳。人口が1億人を超え、高度経済成長の恩恵を地方へと、公共事業という形で広げた。まさに国の青春時代の肉体改造。身体が大きくなる反面、骨や筋肉の痛みやバランスを欠くこともあった。そしてその21年後、小沢さんが『日本改造計画』を書いた。その出だしは、あの有名な『グランド・キャニオンには柵がない』。湾岸戦争などがあって、普通の国になろう、大人になって国際社会の一員になろうと、いわば成人期の課題を提言した。その時の平均年齢はまさに39歳。そしてそれから21年、今年の平均年齢は46歳! 壮年期・中年期を迎えてこれからの少子高齢社会にどう対応するかを考えるべき時。しかも私たちの世代の責任で。それでこの『日本改革原案』を書いたんです」

 小川さんは、日本の現状をこう分析している。「まずは人口構造の変化。消費税導入の議論の時に皆さんにお示ししましたように、高齢者を若者が支えるというのはもう無理になってきている。さらに人口は減り続けている。ピーク時は1億2000万人以上あった人口が、2050年には1億人を切り、2100年には5000万人を切るかもしれないと言われている。だからこそ意識を変えて、新しい社会に創り替えねば!」

 その処方箋として小川さんが示したのは、▽生涯現役▽列島解放▽環境革命▽国際社会の変革の4点。「恐れずに言えば、消費税を最大限25%までアップして、そのお金を富裕者層には自助・自立を、底辺の方には手厚く配分。セーフティネットから漏れる人がないように設計を作る。公平感が制度への信頼感につながるから。列島解放−明治維新・戦後とその度に日本を開国してきた。今回もそれを。環境とエネルギーはコインの裏表。化石燃料は限界。太陽光発電、風力発電、バイオマス、水力、人工光合成など、日本は最先端を走れる可能性がある。2050年には都市に人口が集中、人がいなくなる地方がたくさん出てくるというショッキングなレポートがあったが、私は逆に10〜15年後には化石燃料に頼った都市に対して、緑・太陽・水などの豊かな地方が反転攻勢にうってでると思っている。この本は大上段に書きすぎたかもしれないが、この成熟国家のなか、いかに意識を変えて変革をするか、どうやれば課題を解決できるか、皆さんに考えて欲しいんです」

 維新分裂はある意味、野党再編のひとつの突破口だと思いたい、という小川さん。「その中で民主はやはり野党の真ん中に居続けなければ。そのためにも会期末から夏にかけて、現執行部のままでいいのか、強力な体制に作り替えるのかが重大な焦点になる」

 中学・高校と野球少年だった小川さん、来月超党派の国会議員団で中学生チームと東大球場で試合をするんだそうだ。「1年ぶりくらいかなあ。東大野球部だった階さんとか、和泉健太さんとか。中学生に胸を借りてきますよ!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:6月6日(金)23:00/6月7日(土)9:30/6月8日(日)0:30