今週の一筆
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11月22日の放送

審議を充実させるために思い切った国会改革を!

自民党 山下貴司 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは自民党の山下貴司さん。「一票の格差」裁判で、自身の選挙区が高裁では違憲・無効判決を受けただけに、今回の最高裁判決にはほっとしたという。

 「無効判決が出た時には、改めて、国会議員として何がやりたいのか、真剣に考えましたよ。国会改革と行政改革でしたね。もちろん、消費税増税と同時に議員も身を切る改革が必要だし、一票の格差の問題も重要です。でも一方で、国会議員を減らして喜ぶのは官僚なんです。議会制民主主義で政府の中に議員が入るとますます、国会でしっかり議論する議員の数が減る。たくさんの委員会を一人で持つと情報を官僚に頼らざるを得ない。国民にとってもきっちり仕事をする議員は必要だから、一概に減らした方がいい、とも言えないのでは」

 元検事の山下さん、10年間は現場、3年間はワシントンの日本大使館で外交官兼法律顧問、残りは法務省で国際交渉を担当していたとのこと。

 「民主党政権の時、政府の人間でしたが、このままでは日本がダメになると思って退官、故郷の岡山2区の公募に応募したんです。幸いにも当選させていただきましたが、実際に国会に来てみると、二つ思ったことがありました。一つは、役人時代に見ていた自民党とはずいぶん変わったということ。最大派閥は“一年生議員の115名”いうこともあるかもしれませんが、どんどん発言させてくれる。私ももう議員立法何本かに係わっています。もう一つは国会。相変わらずスケジュールもルールもない。前日に委員会開催が決まり、あわててその準備をする。質問が夜に来る。それから各省で分担を決め、答弁を徹夜で作り、朝、大臣に分厚い資料の説明をする。これじゃ棒読みにならざるを得ないし、官僚のいうまま!」。だから、まずは国会改革をしたいのだとのこと。

 「首相や大臣の国会出席を減らす、これは当然です。海外に責任を持った立場の人がどんどん行けるようにならなければ。審議機会が少なくなることはありません。逆に、党首討論は少数政党も含めて何回もやればいい。それに私は大臣討論もやれ、と提唱しているんです。党首・大臣討論では何を聞いてもいい。今はトップでその党が判断される時代ですから。その代わり委員会ではそこにかかっている法案の中味だけ審議する。こういう風に区別すれば、国会審議はもっと活性化しますよ」

 法務省時代、司法試験の憲法担当の考査委員をしていたという山下さん。憲法改正も議論したい一つだとのこと。「法律家として良くできた憲法だと思います。ただ、10日間という短期間で作ったから、不十分なところや時代の変化に合わないところもある。自衛隊の存在、衆参の在り方の問題、地方自治など、変えたいところはいくつもあります。でもこれは議論を熟成させなければなりませんね」

 今、一番やりたいことは? と尋ねたら「家族と過ごすこと!」と即答。
 「一緒に住んでいても1週間に1度、晩ご飯を食べられたらいいほうなんです。だから、話して笑顔をみるだけで十分。子どもは3人ですが、上の娘は高3ですから、そろそろ話してくれなくなるかもしれませんけど・・・、だから余計にそう思うのかなあ!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:11月22日(金)23:00/11月23日(土)9:30/11月24日(日)0:30