今年最後の「国会トーク・フロントライン」は、ジャーナリストの嶌信彦さん、毎日新聞論説副委員長の与良正男さんに今年を振り返ってもらった。
当然のごとく3.11東日本大震災からスタートしたが、「官邸の対応、批判しても批判し足りないが、野党もひどかった。もう時期を逸したが、復興大連立があってもよかった」と与良さん。「東北は世界のサプライチェーンだった。日本人の底力も見せてくれたし、その後の民間企業の対応等をみると、国がうまく舵取りをしていれば、復興はもっと早くでき、全世界に日本の実力を見せられただろうに」と嶌さん。
党内造反で内閣不信任案可決かも、と思わせたお粗末な菅首相の退陣劇、その後の民主党代表戦、そして解散に追い込むことしか考えていない野党。せっかく変わった野田政権も、TPPの収束の仕方、消費税論議の迷走等々、決断ができない首相と支持率は下がる一方・・・「政治とは何だろう。改めて考えさせられた1年でした」と与良さんは「今週の一筆」に揮毫。その気持ちは良くわかる。
嶌さんは「ジャスミン革命から始まった中東の指導者交代、カダフィもあんな形で死亡、最後は金正日総書記の死去。独裁者が消えた年でもあり、一方では世界の国々では来年の選挙や交代を控えて、米・ロシア・韓国・フランス・中国等の指導者の力が落ちている。その中で欧州経済危機、格差問題等々課題が噴出してきている。しかもその処方箋を誰も見つけられていない状態。この状態がもう2〜3年続くのではないか」と暗〜い分析。
最後に与良さんが一言。「数日前、橋下大阪市長と話す機会があったんだけど、彼は今、首相公選制を言い出している。もちろん憲法改正等、ハードルは高いんだけど、今の彼のもてはやされ方をみていると、結構、注目してみてもいいんじゃないかなあ」
来年、一番したいことはなんですか? と聞いたら、嶌さんは「ノンフィクションを完成させたい!」、与良さんは「バンドを結成したい!」ということでした。
兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。
アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「みのもんたの朝ズバッ!」(TBSテレビ) コメンテーターや「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。