今週の一筆
【画像】
【画像】

05月20日の放送

人工知能=AIは第4次産業革命!

自民党 山際大志郎 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、前経産副大臣の山際大志郎さん。人工知能=AIの「アルファ碁」に韓国人棋士が惨敗したニュースが世界を騒がせたが、山際さんは経産副大臣の時にAIの重要性・必要性を知り、政府一丸となって取り組まねばならないと考えた由。それで本を書き、退任後は党に人工知能未来社会経済戦略本部(通称AI本部)を作り事務局長に、ということで、今回は人工知能=AIについて伺った。

 「AIの世界では、これで第3世代に入ったということです。第1世代は迅速な計算とか探索機能。第2世代は膨大な知識の集積をインプットすることで、分析や実行をさせる。例えば、医療検診システムや言語認識システム。スマホなどで『近くの中華料理店は?』と聞くと、すぐ店を探してくれるでしょう? 人間はその人によって様々な言い方をする。だから言語認識というのはとても難しいんです。でもそれをAIが解析してふさわしい答えを返してくるんです。『お掃除ロボ』もセンサーで判断して汚いところをきれいにしてくれる。それに対して、第3世代はコンピューター自らが状況を分析、判断して動く。例えば画像診断=皮膚病など、画像を見るだけでそれが湿疹なのか蚊に食われただけか判断してくれます。それから、ドローンや自動運転車などは刻々変わる廻りの状況を瞬時に見て取り、分析・判断して、人や物にぶつかったりせずに、中の荷物を壊すこと無く目的のところへ運ぶ。物流の世界が大きく変わります」

 誤作動の心配は? 「事故は?とか、責任の所在は? とか問題は多々あります。どんなことでもリスクはありますから、社会的コンセンサスを求めながら進めていかねば。それが政治の責任だと思います」

 悪用されたら? 「AIの世界に限ったことではありません。技術は必ず悪用されるという性悪説に立って考えておかねば。AIは第4次産業革命と言われるほど社会に大きなインパクトを与えますから、倫理面等、そこはきちっと考えてルールを作っていかなばなりません」

 AIが心とか魂・理性を持つ時代が来る? 「そういうことを考えている技術者はいるし、もしかしたらいつかはそうなるかもしれません。でもそれは今考えることでは無くて、いかに利用するか、いかにマイナス面を少なくするかをまず考えるべきでしょう」

 雇用が失われる? 「これまでも産業革命、機械化、オートメーション化、機械に取って代わられることは続いてきました。今回もそういうケースは多々あるでしょう。でも創造的なところやフェイス・トゥ・フェイス(face to face)のところは残るでしょうし、また新しい産業も出てくると思います。日本は超高齢化社会・生産者人口がどんどん減っています。その助けにもなりますしね」

 この半年で飛躍的に国内のAIに対する関心が高くなって、喜んでいるという。でも国際的には遅れているのでは? と尋ねたら、「確かに検索エンジンは2社くらいの外国企業の独占ですし、ロボット関係など日本の技術も流出しています。ただ日本は人材も豊富だし、育成の場もあります。大体、重厚長大産業と違って、AI関係は、動きが速い! 開発、社会変化が早い! だから、今は負けていても逆転の可能性も早く出てきます。だからAI本部を作ったんですよ。国として方向性を作り、一体感を持ってやることが必要。経済成長・社会の成長のためにも。これがまさにアベノミクスだと思いますよ」

 時間があったらやりたいことは ?と聞いたら「そうねえ、AIみたいな人工物に囲まれた毎日ですから、自然の中に身を置きたい! キャンプにでも行きたいですね!」

【画像】

川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:5月20日(金)23:00/5月21日(土)9:30/5月22日(日)0:30