今週の一筆
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06月24日の放送

介護支援ボランテイア活動、ポイント制でますます元気に!

東京・稲城市 高橋勝浩 市長

対談を終えて

 今回の、地域で活躍する元気な首長さんは、東京都稲城市長の高橋勝浩さん。稲城市の特産品・梨のフィギュア、市のイメージキャラクター「稲城なしのすけ」を持参。機動戦士ガンダムのメカニックデザイナー・大河原邦男さんに、市制施行40周年を記念して作ってもらったという。また今春にはJR稲城長沼駅・高架下の観光発信拠点前に、ガンダムとシャア専用のザクの大型モニュメントを設置した由。市役所勤務から市長選に手を上げ、現在は観光にも力を入れる高橋市長だが、介護・医療にも心を尽くす。その一つが、もう10年にもなる高齢者介護支援ボランテイア制度。

 「これは稲城市が全国で初めてスタートさせた制度なんです。介護支援ボランテイア活動でスタンプを集め、ポイントにかえることで交付金(最高5000円まで)を受け取ることができ、それが保険料の軽減につながるというスキームです。はじめは、直接保険料を軽減する制度を提案したんですが、厚労省はOKだったものの、他の地方自治体のいくつかが、それでは保険料収入が減ってしまう、と反対されダメに。では特区で、と思ったらこれもダメ。最後にポイント制度を作って、交付金を渡すことによって実質的に保険料を減らすという形でやっと厚労省からOKがでました。現在、ボランテイアの登録者は682人、最高齢者は98歳! 90歳以上のボランテイアが12人もいます。どうしても家にこもりがちなお年寄りの方が、生きがいができて元気になったと好評です。介護予防にもなっていますから、介護保険料の引き下げにも実際になっています。介護保険の市町村の負担は12.5%ですから、5000円払っても市の持ち出しは625円ですんでいます。全国的にも広まってきましたし、非常に素晴らしい制度だと自負しています!」

 もう一つが将来に向けての「地域包括ケア制度」の構築。
 「介護などに熱心な市、というと、高齢者が多いと思われがちですが、実は稲城市の高齢化率は20.27%、平均年齢は42.76歳、合計特殊出生率は1.50。大変若い市なんです。でも、私たちの街はニュータウンを抱えています。ここは大体同じ世代の方達が多い。ということは、ある時期に一気に高齢化が進むということなんです。2025年問題〜つまり団塊の世代が一度に75歳になる。その時の介護は?医療は? その時では遅い。今から手を打っておかなければ、ということで医療・生活、介護予防などワンストップで提供できるサービス設計を今作っています。特に重要なのは、地域事情を考えて設計すること。稲城市は果樹園などの農地、昔からの団地、ニュータウンのマンション・新興住宅地から成り立っています。それぞれの土地柄にあったやり方での定住・世代交代のできるふるさとづくりを目指さなければ。そこで生まれて、そこが終の棲家になる。そのための在宅医療・介護支援の構築が必要です。一方、何もかも自分たちで、というわけにはいきません。専門病院や高度医療病院など、もっと広域に連携をとらないと対応ができません。だからこその地域包括ケアシステムなんです」

 国のサポートが必要か? 「いえ、これからの街づくりの基本は地方分権だと思います。自立・自活していかないと。ただ在宅医療の充実などは、やはり都道府県や国の援助が必要だと思います。独自地域医療は作っていきますが、国はこれを全国展開していってほしいと思っています。

 観光で稲城市に付加価値を付けることも大切だが、やはり安全・安心をベースにする。そのために医療・介護の制度をしっかり作るというのが私の責務だと思っている、という高橋市長、最後に時間があったらやりたいことは?と聞いたら「そうだなあ、ヨーロッパに行きたいなあ! 特にイタリア。ワインが大好きなんです!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(TBSニュースバード)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:6月24日(金)23:00/6月25日(土)9:30/6月26日(日)0:30