今週の一筆
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10月19日の放送

外国人材受け入れ、必要だが徐々に・慎重に拡大を!

自民党 三宅伸吾 参議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、自民党参議院議員で参議院外交防衛委員長の三宅伸吾さん。9月末に参院アフリカODA視察団の一員としてケニア、ルワンダを視察していらしたので、まずはその話から。

 「ケニアは日本の最大のODA支援国。成長著しい国なので、首都ナイロビでの交通渋滞解消のための道路拡幅工事とか、モンバサの港湾のコンテナターミナルの建設とかの支援をしています。ルワンダの方はあの少数民族の虐殺問題があって、治安が悪いとか、汚い、というイメージがありますが、全く違っていました。もちろん貧しい場所もあるんですが、首都はごみがほとんど落ちていない! あの虐殺から24年間、特に今の大統領になって経済構造改革が急ピッチで進んでいました。開発独裁の面があるにしても、一足飛びにICT立国を目指していました。日本のルワンダへのODAですか? ルワンダとタンザニアを結ぶ道路で、老朽化で大型トラックが通れないドイツが架けた橋の隣に『国際橋』をつくりました。便利になった、と喜ばれていました。もう一つ、給水インフラ。ルワンダの目標は『どの家庭にも水道の蛇口を作る』ではなくて、『どの家庭も500メートル以内にまずは給水の蛇口を整備する』なんです。ポリタンク1杯の水が2円くらい。毎日、子どもたちなどが30分かけてこのポリタンクを自宅に運んでいます。この給水システムを作ったのが日本です」

 アフリカでの中国のプレゼンスはすごいと言われていますが、実際には? 「確かにケニアでも中国の援助で、鉄道や巨大なターミナルができていますし、港湾の巨大PTが走り始めています。ルワンダにもこの7月、中国の習近平国家主席が訪問しています。ただ“スリランカ問題”というのがありました。中国から高い金利のお金を借りて港湾を建設したのは良いが、返済できず、結局、スリランカ政府は中国企業(実質国営)に99年間、借金のカタに運営権利を譲り渡さざるを得なくなったんです。これは国際的に不評をかった。ケニアやルワンダの高官はともに、思ったより強く中国に対する警戒感をあらわにしていました。日本はこういった生活に関わるモノや人材、生活システム−例えば『交番(KOBAN)システム』とか、地道にODAで積み重ねていけばいいと思います」

 臨時国会で議論の的になりそうな入管法改正案(外国人人材受け入れに関する新たな在留資格)についても聞いた。「なぜこの法案が必要かというと『人手不足』! 今年8月の有効求人倍率は1.63倍。100人は確保できてもまだ63人の人材が足りないんです。もちろん生産性アップ、女性・高齢者の活躍もアリですが、それでも足りない。ところが今は本来の専門的・技術的分野での外国人労働者数より、技能実習生や留学生のアルバイト数の方が2倍以上。そこで一定の技能を持つ人を日本に来て働いてもらおうということで新たな在留資格を作ろうというものです。通算で5年以上働いて、能力があれば家族帯同や永住も可能になります」

 それは「移民」では? 「安倍総理はじめ政府は『移民政策』ではではない、と否定しています。総理は『例えば国民の人口に比して一定程度のスケールの外国人及び家族を、期限を設けることなく受け入れる』のが移民政策だ、と言っていますが、要はスケール感。人口を1割超えたら移民? 5%超? 国際的に定義は定まっていません。外国人の受け入れで社会混乱が起きるのかどうか、徐々に慎重に、悪く言えばなし崩し、よく言えば臨機応変に収斂させるというポリシーじゃないかと思います。でも、一緒に住むわけですから共生の方法はしっかり考えないと。その中心は教育。日本語・日本文化・慣習、習ってほしい。逆に日本人に対する外国人受け入れの教育もやるべきだと思っています」

 趣味はカラオケとワインという三宅さん、他には? と言ったら「運動! 毎日政治運動をしてます! というのが地元でいつも言うジョークです!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:10月19日(金)23:00/10月20日(土)9:30/10月21日(日)0:30