JNN 2017夏 こどものチカラ

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この夏、私たちJNNでは「こども」にフォーカスした12本の企画を用意しました。こどもたちは境遇はそれぞれでも、みんな輝いています。日本の将来を担うこどもたち、私たちは応援したいと思っています。

8月23日(金) TBC(東北放送)

被災地経験を通し夢に向かう受験生の夏

被災地経験を通し夢に向かう受験生の夏

 震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町。祖父を津波で亡くした体験から将来の夢を描く被災地の女子高校生の夏に密着しました。

 宮城県で行われた全国高等学校総合文化祭。宮城県志津川高校の生徒も地元の伝統の踊りを披露しました。舞台を終えホッとした表情を見せるのは、3年生の小山美里さん(17)です。

 「みんなと楽しく踊れて緊張したけれど、すごく楽しかった」(小山美里さん)

 震災で大きな被害を受けた南三陸町で暮らす小山さん。大学に進学し、臨床心理士を目指しています。そのきっかけは東日本大震災でした。

 「東日本大震災はつらいものだったが、そのおかげで臨床心理士になりたいと思った」(小山美里さん)

 6年前の津波は自宅や集落全体を襲い、故郷は一変しました。

 「こういうところがあった記憶はあるが、何か『物』がないと寂しいというか悲しいというか」(小山美里さん)

 4月に自宅が再建し、避難先から6年ぶりに南三陸町に戻ってきました。

 「自分が知っていた場所に戻ったので、安心感はとてもあった」(小山美里さん)

 小山さんはこの日、個別指導などを行う校内の学習支援センターで進路の相談をしました。被災直後に入院したことがきっかけで、看護士を目指していた小山さん。しかし、相談を重ねる中で、本当に就きたい仕事は、人の心に寄り添える臨床心理士だと気づきました。

 「祖父が東日本大震災の津波で亡くなってしまって、その時、祖母がすごく落ち込んで。祖母のことを助けてあげられたら」(小山美里さん)

 生徒会の活動にも取り組むなど、忙しい日々を送る小山さんですが、悩んだ末に決めた目標があるからこそ頑張れます。

 「伝統芸能とか生徒会とか、かつ勉強もしっかりやり遂げて、親とか安心させたい。そんな夏にさせたい」(小山美里さん)

 震災での体験をもとに将来の夢に向かう小山さん。充実した夏を過ごしています。

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