JNN 2017夏 こどものチカラ

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この夏、私たちJNNでは「こども」にフォーカスした12本の企画を用意しました。こどもたちは境遇はそれぞれでも、みんな輝いています。日本の将来を担うこどもたち、私たちは応援したいと思っています。

8月17日(木) TUF(テレビユー福島)

震災被災地 復興花火とこどもの笑顔

震災被災地 復興花火とこどもの笑顔

 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた福島県南相馬市では、今年も花火が夜空を彩りました。花火を見上げる、震災の年に生まれた女の子。こうした子供たちの笑顔が地域の希望になっています。

 今月12日、南相馬市で開かれた花火大会。ポスターの中心に写る女の子がいました。彼女が生まれたのは、東日本大震災があった2011年。上野敬幸さんは、両親と長女の永吏可ちゃん(当時8)、長男の倖太郎くん(当時3)を津波で亡くしました。その半年後に生まれた新しい命。姉と兄から一文字ずつもらって、「倖吏生」と名づけられました。

 「お姉ちゃんとチビ(倖太郎くん)の生まれた時と同じ顔している」(上野敬幸さん)

 倖吏生ちゃんは来年、小学生になります。子どもを守れなかった苦しさから、自ら命を絶つことも考えたという上野さん。救ってくれたのは、倖吏生ちゃんでした。

 「この子がいるから、自分の命を自分で・・・とは考えなくなってきたし、助けられています、存在としては」(上野敬幸さん)

 上野さんは震災後、ボランティアグループを作り、毎年夏に花火大会を開いてきました。亡くなった人たちに、笑顔を届けるためです。

 「(亡くなった家族が)心配して、上から見ているだろうなと思った時に笑っていれば、安心してもらえるかな」(上野敬幸さん)

 花火大会当日。倖吏生ちゃんも、浴衣を着ておめかしです。

 「すごい大きいの(花火)が撮れるよ」(倖吏生ちゃん)

 倖吏生ちゃんの成長を、大人たちは目を細めて見守っています。

 亡くなった人たちに届ける2千発の花火。上野さんにも想いがこみ上げます。

 一方で、会場にはたくさんの笑顔があふれていました。倖吏生ちゃんも。

 東日本大震災から、7回目の夏。元気に育つ子どもたちの笑顔は、被災地を照らす希望の光になっています。

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