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「戦争」発言 どうなる辞職勧告、“ブーメラン”で足並み乱れ・・・

 北方領土をめぐる「戦争」発言で批判が高まる丸山穂高衆院議員に対する議員辞職勧告決議をめぐり、国会では足並みの乱れがあらわになりました。背景として指摘されるのは、「ブーメラン」です。

 16日午後に開かれた衆議院の本会議、渦中の丸山議員の姿はありませんでした。欠席の理由は明らかにされていませんが、議員辞職はしない考えです。丸山議員は北方領土をめぐり「戦争で島を取り返すことに賛成か、反対か」などと発言し、すでに日本維新の会を除名されています。地元からは・・・

 「私はもう許せません」(大阪・泉佐野市 街の人)

 「国会議員としての資質に欠ける」

 「あれは議員辞めてもらう方がいいのでは」

 “議員辞職すべきだ”という声が強まるなか、国会で焦点となっているのが、「議員辞職勧告決議案」です。議員辞職勧告決議案とは、国会議員としてふさわしくない議員に対し辞職を迫るもの。可決されれば、領土問題をめぐって戦争が手段であるかのような不適切な発言について、国会としての“意思”を示すことができます。ただ、野党側は15日、辞職勧告決議案の提出を検討することで一致はしましたが、足並みの乱れも見られました。

 「所属の日本維新の会から議員辞職勧告決議案など提案するのが筋」(立憲民主党 辻元清美国対委員長)

 立憲民主党は、丸山議員が所属していた日本維新の会が決議案を提出すべきだと主張。これに対し、維新側は・・・

 「我々が提案できないことを知っているくせに、“維新が汗かけ”と言われて。特に立憲が、政局的な利用をされるというのは、もう止めといた方がいいんじゃないのと」(日本維新の会 松井一郎代表)

 辞職勧告決議案の提出には衆院議員20人以上の賛成が必要で、維新側は「人数が足りないため、他の党が提出すれば、それに賛成する」と主張したのです。こうした中、午後4時ごろには、日本維新の会が立憲民主党に決議案の提出に向け協力を要請しましたが・・・

 「熱心に内外に発信されている立憲にお願いするのが筋ではないかということで、お願いに行った」(日本維新の会 遠藤敬国対委員長)

 「立憲が突出して維新と一緒に提案する類の案件ではない」(立憲民主党 手塚仁雄国対筆頭副委員長)

 一方、与党側は、そもそも決議案の提出には消極的で、“出処進退は議員自らが決めるべき”というスタンスです。

 「彼の発言そのものは極めて遺憾だということは当然。そのうえで、出処進退そのものは、ご自身が判断すべきというのが原則の話」(公明党 北側一雄中央幹事会会長)

 各党、丸山議員の発言を批判しながら、その後の対応が煮え切らないのは、なぜなのか。自民党のあるベテラン議員は・・・

 「“ブーメラン”というやつだ。こんなので辞職の前例作ったら、どれだけ議員が辞めなくてはいけなくなる? 内心ではみんな嫌がってる。野党だってそうだろ」(自民党ベテラン議員)

 国民を代表し、憲法で一定の身分保障が与えられている国会議員。今回の発言の影響をどう受け止めるのかが問われることになります。

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更新日時:5月22日 20時02分

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