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防潮堤 計画より高く住民困惑、復興への日々

 復興への日々です。東日本大震災から7年2か月、宮城県気仙沼市では、県が防潮堤を誤って計画より高く建設していたことが明らかになり、景観への配慮を求めてきた住民たちに困惑が広がっています。

 「本当に深くおわびしたい。内湾地区の皆さまに対する責任は県が負わなければならない」(宮城県 村井嘉浩 知事)

 問題となっているのは気仙沼市内湾地区で宮城県が整備している防潮堤。着工後の地盤隆起に伴い、高さを当初の計画から22センチ下げることで住民と合意したのに、元の高さのまま建設していたことがわかったのです。そもそも、この地区では景観が損なわれるとして防潮堤への反対が根強く、村井知事が2012年に現地を訪れ、自ら「津波対策のため必要」と住民を説得した末、高さの決定に至ったいきさつがあります。

 「(防潮堤を)ちょっとでも下げて圧迫感を少なくしようと精一杯やってきた中で、『約20センチ間違えました。すみません』では、本当にがっかりですよね」(地元住民)

 「設計変更など行ったわけですが、その後の指示が、まずあいまいだった、しっかり伝わっていなかったということが重なった」(宮城県 気仙沼地方振興事務所 熊谷哲 漁港整備専門監)

 県は説明会で工期を「1年延長し、つくり直す案」「間違った高さのまま工事し、9月ごろ完成させる案」「防潮堤周辺の土地を22センチかさ上げする案」の3案を示しました。

 「早くつくってもらわないと、どんどん街が廃れていく気がする」(地元住民)

 憤りをあらわにする人も・・・

 「納得しない。全然納得できないです。全然説明も納得できないし、なぜこのようなことが起きたのか、まずそれが納得できない」(漁業会社 経営 臼井壯太朗さん)

 遠洋マグロ船などを運航する会社の社長、臼井壯太朗さん。防潮堤近くに社屋を再建予定ですが、海を間近に感じられる環境を維持するために防潮堤の高さは譲れないと、つくり直しを求めています。

 「まずは、つくり直すこと。予定どおり、計画どおりに直してもらいたい。防潮堤をつくり直すからといって、住宅や会社の再建というのは私は絶対遅らせるべきではないと思います」(漁業会社 経営 臼井壯太朗さん)

 住民の間でも意見が分かれるなか、県は寄せられた声をもとに、近く対応策を1つに絞り、提示する予定ですが、今回のミスで町全体の復興が遅れてはたまらないと、被災地に困惑が広がっています。

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更新日時:5月21日 12時02分

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