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OPCW調査団 ドゥーマ入りできず、シリア化学兵器使用疑惑
シリア・東グータ地域の街ドゥーマでの化学兵器使用疑惑を調べるためシリア入りしているOPCW=化学兵器禁止機関の調査団が、いまだドゥーマに入れていないことがわかりました。
OPCWのウズムジュ事務局長は16日に開かれた緊急の執行理事会で、調査団9人は14日にシリアの首都ダマスカスに到着したものの、化学兵器が使用された疑いがあるドゥーマで調査をできていないと明らかにしました。理由について「シリアとロシアが『安全上の問題が残っている』と報告しているため」としていますが、一方で、シリア政府は16日、ドゥーマを一部外国メディアに公開しました。
ドゥーマに入ったロイター通信は、現地で活動する救助団体などの話として、当局が案内したところには化学兵器の使用が疑われている場所が含まれていない、と伝えています。ロシア政府高官は18日にOPCWがドゥーマ入りすると明らかにしていますが、調査団がいまだドゥーマに入れていない状況について、イギリスのOPCW代表部は「ロシアとシリアは協力すべきだ」と批判。ロシア側は「アメリカ、イギリス、フランスの攻撃が調査を遅らせている」と主張しています。