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トランプ大統領1年、アメリカ人が通うメキシコの街

 就任からまもなく1年を迎えるアメリカのトランプ大統領ですが、メキシコ国境に壁を建設することに強いこだわりを見せています。その国境のメキシコの街には今、アメリカ人がこぞって通っている場所があります。そこはいったい・・・

 「我々は国境を取り戻す!」(アメリカ トランプ大統領)

 あれから1年。トランプ大統領が豪語していた目玉公約の1つ、メキシコ国境の壁建設は今、どうなっているのでしょうか。この日、アメリカ人8人を乗せ、日の出前にアリゾナ州フェニックス郊外を出発したバスは3時間ほど走り、国境を接するメキシコのロスアルゴドネスに到着しました。ロスアルゴドネスは人口4500人ほどですが、350あまりの歯科医院が軒を連ね、“世界一歯医者が密集する街”と呼ばれています。

 「メキシコにある歯医者さんなのですが、治療を受けてる患者さん、実は皆さんアメリカからわざわざ来たんです」(記者)

 「ここの歯が取れちゃったから、自分で接着剤でつけたんだけど・・・」(アメリカからの患者 テリーさん)

 「大丈夫ですよ。チェックしますね」(メキシコ人歯科医)

 スタッフとの会話は英語、治療設備も、アメリカと同じ最先端のものがそろいます。最大の魅力は、値段の安さです。

 「わざわざ来る価値はありますよ。すごく節約できますから」(アメリカからの患者 テリーさん)

 テリーさんの場合、インプラント治療はアメリカでは1本100万円を超えますが、ここでは人件費や物価の差もあり、20万円以下と破格。通院したとしても、旅費を含め30万円ほどで済むといいます。

 「去年と比べて入国者は2割から3割増えています」(メキシコ人歯科医 カルロス・ルビオ氏)

 多いときには1日で、1万人のアメリカ人が訪れる、ロスアルゴドネス。口コミでその数は増え続けています。

 「治安のために壁が必要だ。ドラッグ流入を防ぐためにも壁が必要だ」(アメリカ トランプ大統領)

 就任から1年たっても「壁」の建設に固執し続けるトランプ大統領ですが、実際には1年前と変化はみられません。さらに、今月5日には壁の建設に10年でおよそ2兆円かかる、との試算が報じられました。

 「(国境の壁なんて)できやしませんよ。メキシコとアメリカは何年、何世紀も隣人同士で友好関係にあるのですから」(メキシコ人歯科医 カルロス・ルビオ氏)

 歯の治療のようにはいかない国境の壁建設。トランプ大統領は厳しい現実に直面しています。

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更新日時:1月18日 21時2分

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