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五輪マスコット3案、決定までの舞台裏に密着

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックで大会の顔となるマスコット。最終候補3案が7日、発表されました。

 候補「ア」は、エンブレムに使われる市松模様が特徴です。「イ」は、招き猫と神社のキツネ、狛犬がモデルになっています。「ウ」は、日本昔話に出てくるキツネと化けるタヌキです。小学生の投票で「最後の1案」が決まるという初の試み。7日のお披露目までの舞台裏に密着しました。

 「ここが組織委員会の中でも特別な人間しか入れない部屋になっています。ちょっとお待ちください」(東京2020組織委員会 戦略広報課 井戸愛係長)

 発表を3日後に控え、準備に追われる大会組織委員会。この部屋だけは施錠され、特にセキュリティーが厳しいのには理由があります。公募で集まった2000点を超える作品がすべてこの部屋で管理されているからです。万が一、作品の情報が漏れた場合、商標権などを他人に抑えられてしまう可能性があり、選考がすべてやり直しになるため、セキュリティーに神経をとがらせているのです。

 大会マスコットは、全国の小学校、およそ28万あるクラス単位の投票で決まります。このため、ポスター1つとっても子どもの目にどう映るか、言葉や色などに特に気を配ってきました。

 「A・B・C、1・2・3は、やはりどれがすぐれているか想起させやすいので、公平に投票できないので、ア・イ・ウというふうに」(東京2020組織委員会 ブランド開発チーム 田中盛朗係長)

 大会マスコットが一般投票、ましてや子どもたちの投票で選ばれるのは初めてのこと。こうした「開かれた選考」を行うのは過去の苦い経験があったからです。デザインや選考プロセスに問題があると指摘され、異例の選び直しに発展したエンブレム騒動。同じ事態になることをなんとしても避けるため、組織委員会はマスコットを一般から公募。審査に専門家を加えたほか、会議の一部をインターネット公開するなど、プロセスすべてに「第三者」を入れたのです。

 発表9日前の都内のスタジオ。小学生に分かりやすくするため、紹介ビデオのナレーターに細かな指示が飛びます。

 「やっぱり『物を』のところが『もおお』って感じになってしまっているので、『物を』でいただけたらありがたいです」(担当者)

 大会の顔として毎回活躍するマスコット。しかし、過去の大会では、リオや北京のマスコットが人気を集めたのに対して、ロンドンの「ウェンロック」は子どもたちが怖がり、人気が集まらないなど、どのマスコットになるかは気運醸成に大きく影響します。

 また、関連グッズの売り上げは、およそ140億円と見込まれるライセンス収入の大部分を占め、マスコット選考は組織委員会にとって失敗の許されないプロジェクトなのです。

 「この子がかわいい」

 「結構『ア』が人気」

 「僕は『ウ』の作品がすごく気に入って」

 「いつも大人が決めているので、子どもが選ぶというのは光栄」

 関係者の話では、3案ともキャラクターデザイン業界で地道にキャリアを積んできたデザイナーの作品ということですが、子どもたちが選ぶのは果たしてどのマスコットなのか。投票は来週11日から行われ、来年2月28日に発表されます。

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