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加計学園めぐる内部文書、元自民議員「本物だと思う」

 学校法人・加計学園の獣医学部新設をめぐる問題についてです。民進党が示した文部科学省の内部文書とする資料について、松野文部科学大臣は存在を確認できなかったと発表しました。ただ、文書に実名が出てくる元国会議員は100%本物だと思うとも証言しています。

 「愛媛県今治市にある岡山理科大学獣医学部の建設予定地に来ています。こちらから確認できるだけでも巨大クレーンが4基あり、現在も急ピッチで工事が進められています」(記者)

 来年4月の開設に向け、着々と進む工事。学校法人・加計学園がこの地に建設予定の獣医学部をめぐって、総理のご意向はあったのか否か。文部科学省の中で作成されたとする文書が波紋を広げています。民進党は、この問題を徹底追及する構えで、党内の調査チームが19日、愛媛県今治市にある獣医学部の建設予定地を視察しました。

 民進党が入手した内部文書とされるメモ。菅官房長官は「怪文書みたいなもの」、「出元が不明で信ぴょう性も定かでない」と切り捨ててきました。文書の中には実名で登場する人物がいます。北村直人元議員もその1人。北村氏は元自民党衆議院議員で日本獣医師連盟の委員長を務めています。文書は、北村氏が獣医学部の新設をめぐって政治家から聞いた意見を文科省の担当者に伝える構成となっています。

 「石破元大臣と会って話をした。党プロセスは今後どうなるのか、党プロセスを省くのはおかしい」(内部文書とされるメモより)

 「麻生大臣は秘書に以下のように話していたとのこと。自分は総理から本件関係で何も言われていない。だからもう(やらない方向で)決着したのだと思ってたくらいだ」(内部文書とされるメモより)

 その北村氏、19日、JNNの取材に対し、内容はこのとおり、100%本物だと思うと証言しました。

 松野文科大臣は19日朝の会見で、問題の文書が実際に存在するのかなどについて省内の幹部ら7人から聞き取り調査をしていると明らかにしました。

 野党からは・・・

 「ますます日がたつにつれて、この資料が本物の可能性が高い」(民進党 山井和則 国対委員長)

 そして夕方、松野大臣は緊急の会見を開き、聞き取り調査の結果、該当する文書の存在は確認できなかったと発表しました。

 「当初ご要望いただいたものに関して調査は尽くしたと考えています」(松野博一 文科相)

 50年以上ぶりに獣医学部の新設が認められた加計学園。理事長は安倍総理のアメリカ留学時代からの友人、加計孝太郎氏が務めています。安倍内閣の看板政策である国家戦略特区に獣医学部を新設する構想は、加計学園のほかに京都産業大学も目指してきました。ところが去年11月になって、内閣府が新たに加えた条件によって京産大は構想の断念に追い込まれます。

 「獣医学部の新設は近くに獣医学部がない地域に限る」(新設の条件)

 この条件によって、同じ関西に大阪府立大の獣医学部があることから、京産大は許可が出ないことが濃厚に・・・。さらに、来年4月に開設という、土地の取得などをしていない京産大にとって実現不可能な条件まで追加されたことから新設を断念したと言います。

 加計学園側に有利に働いた条件。その背景に、誰かの思惑はあったのでしょうか。

 「この件について総理と話したことはないし、一切の指示も受けたことも全くない」(国家戦略特区を担当する山本幸三 規制改革相)

 問題の文書について安倍総理は、まだコメントをしていません。野党側は集中審議の開催などを求め、政府を追及する方針です。

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