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イラン大統領選、現職が大苦戦 背景は?

 19日に投票が始まったイランの大統領選挙では、欧米諸国との対話路線を進めてきた現職の大統領が、反米を掲げる保守強硬派の候補に大苦戦しています。現場を取材すると、新旧イラン社会での世論の分断が浮かび上がってきました。

 テヘラン南部の下町にある二畳ほどの工房で作業を行っているのは、イランの伝統工芸品の職人、モガデシさんです。金づちと釘だけの昔ながらの手法で、精巧な模様を刻み込んでいきます。この道50年を超えるモガデシさんですが、欧米との核合意の後も続く不況で生活は苦しいといいます。

 「(核合意後の)制裁解除の恩恵なんて何もありませんよ」(モガデシさん)

 モガデシさんは今回の選挙で、現職のロウハニ大統領の対立候補に投票するつもりです。

 イランの大統領選では、当初、優位が伝えられたロウハニ大統領が、思わぬ苦戦を強いられています。ロウハニ政権が進めた核合意の後も経済が上向かず、その不満が、ロウハニ大統領の対立候補で反米・保守強硬派のライシ師への支持につながっているのです。

 一方で、強硬派の大統領が誕生することへの抵抗感も。

 「私たちの会社へようこそ」

 ラティフィさんは、3年前にIT企業を立ち上げました。一般家庭の主婦がつくる手料理を配達するサービスです。ラティフィさんは強硬派のライシ師が大統領になることに恐怖感を抱いています。同じ強硬派だったアハマディネジャド前大統領の時代に、国際的な孤立に陥った苦い記憶があるからです。

 「あのころはいつも大きな戦争が起きるかもと思っていました。正直とても恐ろしかったです」(ラティフィさん)

 欧米との対話路線を進めたロウハニ大統領は再選を果たせるのか。19日に始まった投票の結果次第では、今後の中東情勢に大きな影響を及ぼします。

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更新日時:5月24日 13時2分

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