3分14秒

北朝鮮の万景峰号が運航開始、ロシアへの定期便

 日本への入港が禁止されている北朝鮮の貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」が、北朝鮮とロシアの間の定期便として運航を開始しました。北朝鮮の外貨獲得の手段になる可能性があり、国際社会が強める経済制裁の抜け穴になることが懸念されています。

 18日朝、ロシア極東のウラジオストクの港に入港した北朝鮮の貨客船「万景峰号」。

 かつて、2代目の万景峰号が新潟県にも入港していました。在日朝鮮人の人々の里帰りや日本からの物資輸送にも使われ、国交のない日本と北朝鮮を結ぶ架け橋となっていました。ところが、北朝鮮のミサイル開発に必要な部品輸送を担っていたと脱北した元技術者が証言するなど、数々の疑惑が持ち上がりました。2006年には、北朝鮮のミサイル発射などを受け、日本政府が独自の経済制裁として万景峰号の入港を禁止しています。

 今後、北朝鮮の経済特区・羅先(ラソン)とウラジオストクを月に4回程度往復するということです。

 北朝鮮は、ミサイルの発射実験を繰り返し、日本やアメリカ、中国などから経済制裁を科されています。そんな中始まった北朝鮮とロシアの定期便の運航。「ロシアが北朝鮮に手を差し伸べた」と受け止められても仕方ありません。しかし・・・

 「ウラジオストクへの観光ルートを増やす必要があると中国側が提案した」(万景峰号の運航会社 ミハイル・フメリ副社長)

 船を北朝鮮側から借り受けたロシアの運航会社は、「北朝鮮よりも中国の観光客のための定期便」だと言うのです。今回は試験運航のため、貨物はなく、一般の乗客は中国の旅行会社の関係者11人だけだといいます。

 「この新しい観光ルートで、中国、北朝鮮、ロシアという3つの国をつなぎ合わせることができる」(中国人乗客)

 ただ、北朝鮮は外貨獲得のためにすでにロシアへ労働者を送り込んでいて、万景峰号の定期便は外貨稼ぎの新たな手段として使われる可能性もあります。

 「乗りたいという希望があれば乗せます。北朝鮮だからと言って断る理由はない」(万景峰号の運航会社 ミハイル・フメリ副社長)

 また、運航会社は北朝鮮側にレンタル料を支払うと話します。

Q.北朝鮮を手助けしている?

 「このプロジェクトに政治的背景はない。純粋に経済的なものです」(万景峰号の運航会社 ミハイル・フメリ副社長)

 この定期便が北朝鮮が制裁を逃れるための「抜け穴」にならないのか、懸念されています。

注目キーワード(クリックして記事一覧へ)

この記事の関連ニュース

5月24日(水)のヘッドライン

TBS NEWS アクセスランキング

更新日時:5月24日 13時2分

ニュース番組ダイジェスト

5月24日(水)の国際ニュース

5月23日(火)の国際ニュース

5月22日(月)の国際ニュース

5月21日(日)の国際ニュース

5月20日(土)の国際ニュース

5月19日(金)の国際ニュース

5月18日(木)の国際ニュース

5月17日(水)の国際ニュース

過去のニュース