19日
18時13分
3分57秒

棟方志功作の版画 すり替え、“犯人”の痕跡が・・・

 世界的に有名な棟方志功氏の貴重な版画がいつの間にかカラーコピーにすり替えられていました。一体なぜ、犯人につながる痕跡も見えてきました。

 世界的な版画の巨匠・棟方志功氏。

 「板と刃物の大きい闘い」(棟方志功氏、1970年)

 その作品の1つ、宇宙讃。神奈川県民ホールの開館にあわせ、県から依頼を受けた棟方氏が1974年に完成させた貴重な1枚です。その値段は当時で300万円。ですが実はこれ、カラーコピーされた偽物です。本物は県民ホールの館長室で保管されていたはずでしたが、いつの間にかカラーコピーにすり替わっていたのです。

 一体、誰がいつ、JNNの取材で犯人の痕跡が明らかになりました。JNNが現場を取材すると・・・

Q.この絵はどこに飾ってあった?

 「館長室で飾られていた」(神奈川県民ホール 永井健一 副館長)

 開館以来40年以上、館長室の壁にずっとかけられていたという版画。専門家の指摘で、偽物だということが発覚したと言います。

Q.いつごろ、すり替わった?

 「分かりません。県と財団で調査中」(神奈川県民ホール 永井健一 副館長)

Q.(館長室に)外部の人が入れる?

 「当時から必ず施錠して管理しているので、頻繁に外部の人間が入ることはなかった」(神奈川県民ホール 永井健一 副館長)

 「廊下には防犯カメラは設置されていません。また、普段、施錠されているということで、窓から入るというのも、なかなか厳しいと思います」(記者)

 深まる謎、一体誰が?

 「もしかしたら内部の者かもしれないと感じてはいますけど、確証は何もないので」(神奈川県民ホール 永井健一 副館長)

 取材を進めると、JNNは犯人の痕跡をつかみました。それは・・・

 「(コピーを)逆に貼っちゃったんですね。それでどうしたかというと、こっち側にかけるところを移して、下と上が正しくなる」(神奈川県民ホール 永井健一 副館長)

 カラーコピーの偽物は上下逆さまで台紙に直接、貼りつけられていました。そこで犯人は額縁そのものを逆さまにすることを考えたのか、額縁の金具の位置が変えられていたのです。

 「ミステリーのような出来事」(神奈川県 黒岩祐治 知事、18日)

 県は被害届を提出する方針ですが、紛失が発覚したのは実は3年前だったと言います。なぜ今まで発表しなかったのでしょうか。

 「いろんな思い込みがあったと聞いている。どこかにしまい忘れているのではないかとか。この3年間、何の措置も講じてこなかった。非常に残念、危機管理意識が低い」(神奈川県 黒岩祐治 知事)

 県は今後、所有する高額の美術品すべてを一斉点検する方針だと言います。

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更新日時:4月25日 17時2分

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