18日
16時36分

「ロシアから多額の融資」 ルペン候補側近が証言

 フランスでは今週末の23日から大統領選挙が始まります。注目されているのは、「反移民」や「EU離脱」など過激な主張を掲げる極右政党の党首ルペン候補です。そのルペン候補の側近が「ロシアから多額の金を融資され、今回の選挙にも使われている」と、JNNの取材に対し証言しました。

 大統領選挙で最終投票への進出が確実視される極右ルペン候補。しかし、大きな問題を抱えています。

 「EUは死ぬ!我々が望んでいないのだから!」(国民戦線 マリーヌ・ルペン党首)

 こうした過激な言動が原因で、銀行から選挙資金を貸してもらえないのです。そうした中、先月、ルペン候補が会ったのがロシアのプーチン大統領。

 「もちろん、フランス大統領の選挙戦が盛んなのは知っているが、ロシアはいかなる影響も与えたくない」(ロシア プーチン大統領)

 プーチン大統領はルペン候補への選挙協力を否定しましたが、これまでルペン候補には多額のロシアマネーが選挙のため融資された疑惑が持ち上がってきました。

Q.ロシアは選挙戦への融資に含まれる?

 「いいえ」

Q.ロシアの銀行から金を借りた経験は?

 「ないです」 (国民戦線 マリーヌ・ルペン党首 先月27日)

 私たちは、本当にルペン候補側にロシアマネーが流れてないのかを追いました。そして・・・ルペン候補の側近ヴァルラン・ド=サンジュスト氏。極右・国民戦線の選挙対策顧問で財政責任者の重鎮は、我々の取材に「ロシアの銀行から多額のロシアマネーを融資されていた」と明言しました。

 「(2014年にロシアから)国民戦線に融資された。額は930万ユーロ(およそ11億円)だ。そのときの融資の金は今回の大統領選にも使われている。ルペン氏が連絡を取っていて、自分は銀行融資の財政係だった」(ルペン候補側近 ヴァルラン・ド=サンジュスト氏)

 今回の選挙でも使われているというロシアマネーが、一体、なぜ、ロシアの銀行から国民戦線に融資されたのでしょうか?今月、1冊の本がフランス国営放送で紹介されました。2014年、ロシアがクリミア半島を併合した際、世界が反対する中、ルペン候補はそれを承認。そうした中で、国民戦線とつながっていたロシア政府関係者がこんなメールを打っていたと本の中には書かれています。

 「何らかの方法でフランス人たちにお礼をしなくては」

 私たちはこの本を書いたチュルキ記者に会いました。独立系メディアで長らく国民戦線を取材している人物です。現在は、ロシアの銀行から国民戦線側に去年6月、300万ユーロが融資されたケースを追っています。

 「ロシア側の融資者からの最終的なお金の行き先が国民戦線からルペンであることを証明するものです」(メディアパルト マリン・チュルキ氏)

 書類にはルペン候補のサイン。しかし、国民戦線側はこの融資を否定しています。

 「それはフェイクニュースだ。全くのウソだ」(ルペン候補側近 ヴァルラン・ド=サンジュスト氏)

 一方、ロシアの銀行の融資にロシア政府は関係できるのでしょうか。2週間ほど前、ルペン候補と会った与党「統一ロシア」の党員に聞くと・・・

 「ロシアの銀行の融資はルペン氏との私的なもので、ロシア政治は関係ないです。ロシアという国家から受ける金ではありません」(ロシア政権与党・統一ロシア党員 マリア・カタソノヴァさん)

 今回の大統領選挙とルペン候補の背後にロシアの影が見え隠れしています。

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