23日
14時55分
28分3秒

仮面(ぺるそな)を外して ~三島由紀夫テエプが語る文学少年の原像~

 TBSは、先ごろ世界的な文学者の三島由紀夫が1970年自決の九ヶ月前に行った対談の未公開録音テープを発見したと発表しました。

 録音されたタイミングは、三島由紀夫が具体的な自決への行動を構想しはじめたころのもので三島文学のみならず、人間三島由紀夫の思想と行動を理解する上での貴重な資料として注目を集めています。

■三島由紀夫「素顔の告白」発掘テープ

 抜粋ディレクターズカット蔵出し秘蔵映像満載特別版。

 28分3秒。一ヶ月間限定配信。3月6日夜まで。

 TBS Newsiでは、このテープの一部を特別編集いたしました。総尺81分の中から21分ほどを抜粋しました。

 今回のテープは、音声のみですが、当社が保有する三島由紀夫のインタビュー秘蔵映像を加え、また三島由紀夫が決起にいたる背景として、時代の空気や世情を伝える報道映像を補足しました。併せてお楽しみください。

■使用映像

1958年2月13日「日本の百人」三島由紀夫インタビュー(三島由紀夫33歳)

1964年5月20日「現代の顔」三島由紀夫インタビュー(三島由紀夫39歳)

1966年6月16日「現代の主役」~剣道四段三島由紀夫(三島由紀夫41歳)

1967年9月14日「現代の主役」~クール・トウキョウ‘67年秋

(=三島由紀夫が自衛隊に入隊し、楯の会結成に向かっていく東京の空気)

1967年12月21日「現代の主役」千宗室(三島由紀夫42歳)

1968年10月 国際反戦デー騒擾 日大紛争 東大紛争(左翼紛争による騒乱。三島由紀夫が反革命に血気していく時代)

1969年5月13日 三島由紀夫対東大全共闘(三島由紀夫44歳)

■プロデューサーからひとこと

 永い眠りから目醒めた一本のテープ。半世紀もの流転を識らずにいた。何人かが万年の雪深くに埋めていた。雪消(ゆきげ)。いつかその時が来る。三島由紀夫は目論んでいた。そう見る人たちがいた。

 「この一見、醜悪なる事件が、時のたつにつれて浄化され、いつか深い美的感動を誘い、日本の精神史に定着して大きな影響力を持つのではないか」(梅原猛/哲学の復興昭和47年)と。

 時がたった。三島由紀夫のささめきが変拍子に脈打った。再生機が廻った。

 やさしい声が語りはじめた。少年のこころがダイヤモンドダストのように煌いた。

 「空気銃のおもちゃが、ほしいね、ほしいねと。ショウウインドウをみて。買ってもらえなかったんです。ハハハハハハ」

 扁桃体の感情が動いた。あの時、落ち花として心に残った。45歳の三島は既に老いていた。白皙(はくせき)の少年の頃を懐かしく思い起こした。たおやかな微笑みが見える気がした。胎内に回帰したかのように、少年の目は澄んでいた。蹶起(けっき)の季節(とき)は遠くなかった。

注目キーワード(クリックして記事一覧へ)

3月27日(月)のヘッドライン

News i アクセスランキング

更新日時:3月27日 17時2分

ニュース番組ダイジェスト

3月27日(月)の特選ニュース

過去のニュース